吉中裁判 証拠の違法収集を追及 答えに窮する公安刑事
週刊『前進』04頁(2981号04面02)(2018/10/15)
吉中裁判
証拠の違法収集を追及
答えに窮する公安刑事
9月28日、吉中誠同志に対する電磁的公正証書原本不実記録・同供用(虚偽の住民登録)でっち上げ弾圧の第3回公判が、東京地裁刑事第10部(小森田恵樹裁判長)で開かれた。今回は、平然と偽証を繰り返す警視庁公安一課の岡野直人への弁護側反対尋問を軸に、証人として出廷した4人の公安刑事に徹底弾劾がたたきつけられた。
岡野は吉中同志への違法捜査を追及されると、根拠もなしに大坂正明同志を支援した疑いのある非公然活動家への捜査は許されると居直った。さらに前進社に対する不当な監視は「非合法・非公然を掲げているから全員が捜査対象」と言い放ち、革命党弾圧の意図を隠そうともしなかった。法廷は怒りに包まれた。
しかし岡野は、弁護人から「違法捜査とわかっているから証拠として提出しないのではないか」と追及され、言葉を詰まらせた。さらに裁判長から、吉中同志が前進社本社に転入届を出した当日に警察が区役所から情報を入手した経緯について、「本当に偶然か」と問いただされ、うなだれるしかなかった。
岡野の主張は「前進社を24時間監視している」という以上のものではない。違法に収集した「証拠」に基づく起訴は無効だ。
この弾圧は非合法・非公然体制の党建設を推進する革共同への恐怖ゆえの共謀罪攻撃だ。完全黙秘・非転向と階級的団結の強化、拡大こそ勝利の鍵だ。現在も不当に勾留中の吉中同志の無罪・奪還をかちとろう。