動労千葉物販に協力を
　国鉄解雇撤回闘争支えよう

　動労千葉の２０１８年冬季物販が始まりました。国鉄分割・民営化によって解雇された動労千葉組合員の生活と闘争を支える物資販売への、皆さんのご協力をお願いします。
●労働委は真実に向き合え
　国鉄１０４７名の解雇撤回と団体交渉開催を求めてＪＲ東日本を相手に動労総連合が労働委員会に申し立てた事件で、千葉県労働委員会は９月10日、審査の打ち切りを通告してきました。わずか２回の調査で審問（事実調べ）もせずに審査を打ち切ることは、申し立ての却下を前提とした不当きわまるものです。
　労働委員会は労働者救済のための独立した行政機関であり、裁判所の判決にとらわれず独自に判断すべきです。千葉県労委の暴挙は、労働委員会の自殺行為と言うほかにありません。
　動労千葉は、ＪＲから動労千葉組合員を排除するために作られた不採用基準が不当労働行為であることを、２０１５年６月の最高裁決定で確定させました。その不採用基準がＪＲ設立委員長の斎藤英四郎の指示で作成され、設立委員会で正式に決定されたことも、暴き出しています。
　これまで国鉄解雇撤回闘争は、２００３年に最高裁が出した「国鉄とＪＲは別法人」「国鉄がＪＲ採用候補者名簿の作成に当たり組合差別をしたとしても、その責任は国鉄にあり、ＪＲは責任を負わない」とした反動判決の壁に直面してきました。しかし、その判決にも「設立委員自身が不当労働行為を行った場合は別として」というただし書きが付けられています。
　不採用基準が不当労働行為であり、その策定がＪＲ設立委員によって行われた以上、ＪＲが責任を負うことは明らかです。労働委員会は、ＪＲ採用候補者名簿の作成に直接かかわった葛西敬之ＪＲ東海名誉会長や深沢祐二ＪＲ東日本社長を証人尋問し、真実を明らかにするべきです。
　審査打ち切りという労働委の大反動を打ち破り、ＪＲに解雇撤回を迫る闘いはこれからが本番です。
●乗務員勤務制度改悪阻止
　ＪＲ東日本は来年３月のダイヤ改定で乗務員勤務制度の改悪を実施しようとしています。乗務員という概念を解体し、単なる「輸送スタッフ」にすることで、殺人的な労働強化と人員削減を強行する攻撃です。
　乗務中に倒れる運転士が相次ぐ中、さらに拘束時間と実乗務時間を延長するのは、乗務員に「死ね」と言うようなものです。また、朝晩ラッシュ時に短時間行路を設定し、現役の乗務員ではない支社社員に片手間で乗務させる無謀なやり方は、安全の崩壊をもたらします。この乗務員勤務制度改悪を阻止する闘いも、決戦に入りました。
　安倍政権は労働者の怒りに迎え撃たれ危機に陥りながらも、次期国会での改憲発議に突き進もうとしています。裁量労働制の拡大を始めとした労働法制の解体をたくらんでいます。全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部への弾圧は事実上の共謀罪弾圧であり、労働組合をつぶして改憲を強行するための攻撃です。
　沖縄県知事選では辺野古新基地建設に反対する玉城デニー候補が圧勝しました。動労千葉は沖縄の教組や自治労を物販で回り、国鉄解雇撤回を訴え、基地反対の思いをともにして闘ってきました。沖縄で切り開かれた情勢を全国に拡大しましょう。物販で労働組合に分け入り、日常的な人間関係を形成して職場の仲間を組織しましょう。労働組合の再建こそ改憲・戦争を阻止する最大の力です。
　目前に迫った11・４全国労働者総決起集会―改憲阻止！１万人大行進への総結集を実現しましょう。
　動労千葉物販への協力をあらためてお願いします。

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