安倍・佐喜真に民衆の審判 10・21国際反戦デーに立とう 全学連 高原委員長の訴え

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週刊『前進』02頁(2978号01面01)(2018/10/04)


安倍・佐喜真に民衆の審判
 10・21国際反戦デーに立とう
 全学連 高原委員長の訴え





(写真 高原恭平【たかはらきょうへい】さん 東京大学2年生。9月1〜2日に開催された全学連第79回定期全国大会で委員長に就任)

 10月21日、全国で国際反戦デー闘争が全学連(全日本学生自治会総連合)を先頭に闘われます。沖縄県知事選で改憲・戦争、辺野古基地建設を進める安倍と佐喜真淳を大惨敗にたたきこみました。今こそ安倍を打倒し改憲を阻止しよう。高原恭平全学連委員長のアピールを掲載します。共に10・21闘争に立ち上がろう。(編集局)

学生は改憲阻止の先頭に

 国際反戦デー全国一斉行動は、安倍政権の進める改憲・戦争政策に対抗し、戦争扇動のイデオロギーを打ち破るための出発点です。改憲が戦後史上はじめて具体的日程に上がり、自衛隊の軍備強化から職場の戦争動員体制構築まで、戦争に向けた国内の準備も進められています。私たちは、改憲・戦争が具体的焦点となる歴史的局面にいるのです。国際反戦デー全国一斉行動と11・4全国労働者集会で、労働者民衆が主人公となる改憲・戦争阻止の大運動をつくり出していきましょう。
 いま安倍政権は「外国が攻めてくるかもしれない。だから軍備強化をして自衛戦争をできるようにする」というイデオロギーを喧伝(けんでん)しています。中国や北朝鮮の軍備強化に不安を覚える人はいるでしょう。しかし逆に、中国や北朝鮮の政府は「日本やアメリカが攻めてくるかもしれない」と宣伝しています。確かに、軍事費で見れば日本は北朝鮮の約10倍。米軍と自衛隊の装備を使えば、日米が中国や北朝鮮を攻撃することは容易に考えられます。なるほど、中国や北朝鮮の主張は一理あります。
 さて、歴史を振り返れば「外国の脅威」ほど便利な文句はありませんでした。政策の失敗を外国のせいにして政府の責任を棚上げするのは古今東西問わず常套(じょうとう)手段です。日本の人が「日本が外国を攻めるわけがない。中国の主張はプロパガンダだ」と思うように、中国の人は「中国が外国を攻めるわけがない。日本の主張はプロパガンダだ」と思っているのではないでしょうか。

敵は一つ!資本家階級だ

 結局、お互いの政府が自分たちの利益のために「外国の脅威」を宣伝し、労働者を戦争へと駆り立てているに過ぎないのです。歴史が証明したのは、軍備強化に対し軍備強化で対抗しても、せいぜいが互いの額に銃口を突きつけ合う状況しか生まれないということです。相手がいつ引き金を引くかわからない----そんな恐怖の緊張状態にふさわしいのは「戦争前夜」という言葉であり、「平和」という言葉ではありません。
 だから、私たちは安倍政権の宣伝するイデオロギーを拒否します。そして私たち自身のイデオロギーを提示します。それは労働者階級の国際連帯で戦争を止めるということです。労働者階級の国際連帯とは、各国の労働者階級が戦争に突き進む自国政府を打倒するということです。日米中など、それぞれの国で労働者階級が立ち上がり、自国の帝国主義政府・独裁政府を倒すということです。
 それは夢物語ではありません。アメリカではトランプ政権の地盤から教育労働者が決起し、トランプ打倒のうねりが始まっています。中国では独裁政権による厳しい弾圧を打ち破って、労働者自身の労働組合をつくり上げる決起が始まっており、多くの学生がこの闘いに加わっています。労働者階級の国際連帯は現実性を持ったものです。むしろ、今こそ日本の労働者・学生が立ち上がるときです。50年前のベトナム戦争のとき、日本の労働者・学生はベトナム戦争を止める世界的な動きの最先頭に立ちました。ストライキで米軍爆撃機の出撃を止め、座り込みで米軍戦車の輸送を止めました。その闘いが世界に波及したことで、「超大国アメリカ」はベトナム人民に敗北したのです。

(写真 「労働者の力で核をなくそう!」。8・6ヒロシマで安倍の平和記念式典参加を弾劾しデモに立つ全学連)

労働者にこそ力

 現代の戦争は前線の兵士だけでなく、「銃後」の労働者によっても遂行されます。労働者が戦争協力を拒否すれば、政府は戦争ができません。自治体労働者が住民の戦争動員を拒否し、教育労働者が愛国主義=排外主義教育を拒否し、あるいは労働者が戦時徴用を拒否すれば、戦争を継続することはできません。労働者にこそ、戦争を止め社会を変える力があるのです。
 私たちの敵は一つです。過酷な職場をつくり上げて労働者をこき使うのも、学生の自主的活動を規制して「就活競争」を強いているのも、戦争で労働者を殺し合わせながら自分たちだけは安全な地で利益を得るのも、すべては資本家階級とその政府です。戦争阻止の闘いは、職場・キャンパスの現状を変えていく闘いと一体です。
 辺野古への埋め立て土砂投入を阻止し米軍基地全面撤去へ、沖縄県民と共に闘いましょう。
 国際反戦デー全国一斉行動は、職場でブラック労働と闘い、キャンパスで学生の商品化と闘う労働者・学生が主催します。ぜひ各地の企画・集会に参加してください。そうすれば、私たちの闘いの中にこそ改憲・戦争阻止の可能性があることが見えるはずです。そして共に闘いましょう。改憲と戦争を阻止し、職場・キャンパスを変えるために!

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