「個人情報保護」でっち上げ逮捕 反戦・星野への共謀罪弾圧許すな
週刊『前進』04頁(2977号04面02)(2018/10/01)
「個人情報保護」でっち上げ逮捕
反戦・星野への共謀罪弾圧許すな
9月19日、福岡県警博多署と公安3課は前進社九州支社と福岡県労組交流センター事務所に不当な家宅捜索を行い、A同志を「福岡市個人情報保護条例違反」の容疑をでっち上げて逮捕した。断じて許すことはできない! 完全黙秘・非転向を貫き闘うA同志と団結し、即時奪還の闘いに立ち上がろう!
A同志は、地域合同労組の組合員として、数多くの資本との非和解の闘いを展開するとともに、星野文昭同志を奪還する闘いの先頭に立ち、「星野文昭さんを取り戻す会・九州」の運動を全力で牽引(けんいん)してきた。A同志の逮捕はこれらの闘いを破壊し、安倍の改憲攻撃を推し進めるために仕掛けられた百%でっち上げの政治弾圧だ。
警察権力は今回の弾圧の口実として「学生の名簿を入手し、不正な利益を得ようとした」などと喧伝(けんでん)し、青年・学生が階級闘争・革命運動に合流し、立ち上がることへの恐怖を吐露している。全学連が高原恭平委員長のもと新たな執行部を鮮烈に登場させたことに追い詰められ、これを妨害する卑劣な意図が貫かれている。
今回の弾圧とも一体で、この間、教育労働者が教え子に戦争法反対の署名を呼びかけたことを「犯罪」とみなし、「個人情報保護条例」を用いて告訴するという弾圧が起きている。国家権力が、自治体労働者に自衛隊への住民基本台帳の情報提出を迫る対極で、戦争反対の運動を働きかけることそのものを犯罪とするのが「個人情報保護条例」の正体だ。労働組合・協同組合の正当なストライキや組織活動を「業務妨害」「強要」と描き出し、26人を不当逮捕した関西生コン支部などへの共謀罪弾圧と一体の、団結破壊を核心とする治安弾圧攻撃だ。
だが、これらの弾圧は、改憲クーデターに踏み込む安倍政権が本質的には何の求心力も持ち得ない危機にあることに規定されている。
自民党総裁選では地方の怒りが安倍を追い詰め、UAゼンセンは大会で改憲推進を決議しようとしたが「単組を縛らない執行部見解」しか打ち出せなかった。労働者人民の怒りが広範にわき上がる情勢だからこそ、その先頭に立つ階級的労働運動と革命運動への暴力的弾圧をエスカレートさせるしかないのだ。
それは、完全黙秘・非転向を貫き、党と階級の団結を守り抜けば、膨大な数の人民の決起を束ね、改憲攻撃を革命へと転じることができることを示している。弾圧粉砕の闘いを改憲阻止決戦の決定的一環として位置づけ、11・4労働者集会&改憲阻止!1万人大行進への圧倒的結集を実現することが最大の反撃だ。
A同志は自らの闘いに不動の確信をもって、でっち上げ弾圧と転向強要の不法な取り調べをはね返し、意気軒高と完全黙秘を貫いている。
九州各地の仲間は弾圧の一報が入るや直ちに救援の闘いに総決起し、連日の弁護士接見、差し入れ、情宣などを貫徹している。弾圧はさらなる団結の強化の糧となっている。この力で不当弾圧を粉砕し、A同志を奪還しよう!