今こそ星野さん解放を 全国の力で釈放かちとろう 10・1更生保護委員会申し入れへ

週刊『前進』02頁(2976号02面01)(2018/09/27)


今こそ星野さん解放を
 全国の力で釈放かちとろう
 10・1更生保護委員会申し入れへ



(写真 四国地方更生保護委員会のある高松市で星野さん解放へ全国集会とパレードを行った【6月3日】)


 10月1日の第10回四国地方更生保護委員会申し入れを前に、44年の獄中闘争を闘う星野文昭さんを取り戻す闘いは重大な局面に突入しています。改憲と戦争を止めるために命がけで闘うあらゆる人びとと結びつき、国家権力との激しい攻防にかちぬこう。星野さんを労働者人民のもとに取り戻そう。

最後は政府・国家権力との力勝負だ

 すでに四国地方更生保護委員会は星野さんに関する「仮釈放審理」を開始しています。結論を出すための過程に入ったと考えられるのです。しかし、審理がどのように進み、いつ結論が出されるか、更生保護委員会や安倍政権はいっさい明らかにしません。人間の生命をなんだと考えているのか! 絶対に許せません。すべてを前倒しし、やれることは何でもやり、何回でも高松に行こう。
 星野さん解放の最大の力は、この機会にすべての闘いをやりぬき、絶対に取り戻すという私たちの決意と闘いです。全国で絵画展を開き要望書を集めよう。労働組合を始め、あらゆる人びとに訴え、「今こそ星野さん解放」の熱気をつくり出そう。最後は政府・国家権力との力勝負です。
 この闘いは、改憲・戦争阻止、安倍政権打倒と一体です。自民党総裁3選から改憲発議に向かって動きを強める安倍政権は、労働者人民の怒りの拡大におびえて、あらゆる手を使って闘いの発展を押しとどめようと必死になっています。沖縄県知事選では極右・日本会議の佐喜真をおしたて、金と権力にものを言わせて辺野古新基地建設への沖縄県民の怒りを押しつぶそうとしています。
 しかし、「改憲・戦争は絶対に許さない」という労働者人民の怒りはもはや限界に達し、こうした攻撃・制動のいっさいを打ち破って爆発しています。国鉄闘争を先頭とする階級的労働運動が闘いの中軸にすわり、全国で「改憲・戦争阻止!大行進」運動の実行委員会が形成されています。
 各地で開かれる星野さんの絵画展は、何の気がねもなく政治を語り、安倍政権への怒りを語る場になっています。星野さんの存在と闘いは、まさに労働者民衆の希望となっています。

各地から続々届く思い込めた要望書

 10月1日、家族、弁護団、救援会が高松に行き、第10回となる更生保護委員会申し入れを行います。
 これに向けて、各地の絵画展の会場を始め、全国で集められた要望書が続々と集まっています。その累計は1万2千人を超えました。また、各地の救援会や個人が星野さん解放の思いを込めて書いた申入書や請願書が寄せられています。要望書を通じた行動は海外でも広がり、トルコではUID―DER(国際労働者連帯協会)の仲間が要望書集めを担い、アメリカでも10月11日に連帯行動が予定されています。
 10月1日の申し入れには、元衆議院議員の小森龍邦さんが参加されます。小森さんは予算委員会や法務委員会で質問に立ち、「受刑者が再審を請求していることは仮釈放の妨げにならない」ことを政府に認めさせました(『星野新聞』60号のインタビュー参照)。弁護団の意見書は更生保護委員会にこのことを突きつけ、星野さん即時解放を迫っています。
 「私も高松に行きたい。更生保護委員会に私の思いを直接伝えたい」という決起が始まっています。憲法は「請願権」を保障しており、行政機関はこれを拒否することはできません。誰でも、いつでも、請願書を提出できます。
 星野さん解放の勝負の時を迎えました。獄中44年、無期刑31年になる星野さんを今こそ取り戻そう。あらゆる闘いを集中し、星野さん解放の思いと決意を更生保護委員会に突き付けよう。
 安倍政権は、労働者民衆の怒りをあまりにも甘く見ています。今日の日本には、新自由主義がもたらした人間社会としての崩壊に対する怒りがあふれています。この怒りと一つになった時、星野さんは必ず取り戻せます。
 そして11・4労働者集会の歴史的成功をかちとり、11・25高松集会へ全国から集まろう。
(星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議事務局・金山克巳)

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