全学連大会 獄中メッセージ
全学連大会 獄中メッセージ
全学連第79回定期全国大会(9月1~2日)に、獄中で不屈に闘う星野文昭同志と大坂正明同志からメッセージが寄せられた。要旨を紹介します。(編集局)
世界史の扉開く先頭に
獄中44年・徳島刑務所在監 星野文昭同志
延命してきた資本主義・帝国主義は3度目の世界大戦・核戦争で全世界の労働者民衆を敵に回そうとしています。全世界の労働者民衆の怒りと力を一つにして団結・国際連帯・ゼネストの力で資本主義の世の中を終わらせ、労働者民衆が社会の主人公となる世界史の扉を開こう。闘う青年労働者と共に、再び闘う学生がその先頭に立ちましょう。
労働者民衆は、これまでの帝国主義とスターリン主義との闘いを通して、労働者自身の自己解放=人間解放を闘うことが全人民を獲得し、帝国主義とスターリン主義を倒し、団結のうちに人間労働、人間的共同性を発展させ人間本来の社会を実現するという世界革命の道を開いています。
社会を動かしている労働者・民衆に、資本とその政府が低賃金・長時間労働の強搾取と戦争を強いる我慢のならない現実に対して、国境をこえ民族をこえ労働者民衆が一つに団結し、国際連帯・ゼネストの闘いによって自国政府、全ての資本とその政府を倒し、団結のうちに人間労働、人間的共同性を奪い返して、誰もが力を合わせ人間らしく生きられる本来の人間社会を実現していきましょう。
トランプと共に1%のために99%の命を奪う搾取と腐敗を極める安倍を、「社会を動かす労働者民衆が団結し闘えば世の中を変えられる」と呼びかける改憲・戦争阻止!大行進で打倒し、搾取・戦争のない社会を開こう。そのために全ての労働者民衆の怒りと結び、職場に闘う労組を、学園に闘う自治会を、地域に闘う運動体をつくりましょう。
また、この闘いと一体で沖縄基地・戦争に反対して立ち上がり、無実なのに無期・44年投獄と闘って、団結の力でそれを打ち砕き、「共に誰もが人間らしく生きられる社会を!」と訴え闘う星野解放闘争が、広く感動、共感、団結をつくりだしています。その力で、再審闘争と更生保護委員会闘争を発展させ、星野解放をかちとりましょう。
私たちの労働者自己解放=人間解放の根源的な力、情熱、実践力を解き放って、1%が99%に搾取と戦争、災厄と不幸しかもたらさない資本とその政府の世の中を変え、労働者民衆―人間が社会の主人公として本来の力を解き放つ世の中を共に開こう。
団結しこの国に革命を
東京拘置所在監 大坂正明同志
現在の学生は、私と最大で50歳の年齢差がありますので、孫の世代ということになります。私の世代が学生だった頃は、70年安保・沖縄闘争の真っ最中でしたから、多くの学生が全学連に結集して闘っていました。したがって、非常に闘いやすい環境があったと言えます。
しかし、現在の学生は生まれ育った全ての過程が新自由主義の攻撃の下にあったため、人のつながりを断たれ、激しい競争にさらされてきたと思います。団結をさせないという攻撃の中から、全学連に結集してきたことに深い敬意を表しつつ、世代を超えて固く団結して闘うエールを送りたいと思います。
私は長く続くであろう獄中闘争を開始しました。あらゆる面で「星野さんのように闘おう」を指針とすべき立場にあるわけです。
革共同全国代表者会議において、「星野さんのように闘おう」というとき「相手の身になって考える」ということがまずあると提起されています。これを基本としなければ、青年労働者・学生の信頼と支持はかちとれないということです。この実践は簡単なことではありませんが、断固挑戦あるのみです。
そのうえで、私にとっては「星野さんのように」という時には「不屈性」をあげる必要があります。不屈性ということは、一度決意すれば、それだけでその後が保証されるわけではありません。人は何度も人生の岐路ともいうべき決断を迫られる時があります。その都度闘う道を選択して、その積み重ねが不屈性をつくりあげたということでしょう。
星野さんも闘う道を捨てたならば、すでに出獄できたであろう可能性がありました。しかしその分岐点に立った時、常に闘う道を選択し、過酷な獄中にとどまったのです。そうした不屈性は多くの人の感動をよび、同時に闘いの正義性も示しているのです。
私も、このように闘う道を主体的に選択していくことが「星野さんのように闘おう」の重要な柱だと考えています。
人間はどれほど過酷な状況にあろうとも、何らかの希望を胸に抱いていれば、生きていけると言われます。私の希望はもちろん「この国に革命を」です。そしてその実現のために大きな期待を寄せるのは青年労働者・学生の闘いに他なりません。
未来社会は現在の若者が生きる社会です。「命より金」として戦争によってしか生き延びることのできない資本主義を打ち倒し、この社会を根底からつくり変える必要があります。改憲・戦争阻止=日帝打倒の闘いです。そのために全国の大学に自治会の再建をなしとげ、闘う拠点をつくることが急務です。
私は獄中から、学生諸君の闘いを、大きな期待をもって見守るとともに、それを励みとして私に課せられた闘いをいっそう強力に闘っていきたいと考えています。
固く団結し、共に闘い抜きましょう。