知る・考える 用語解説 会計年度任用職員制度-1年で首を切り総非正規職化を狙う

週刊『前進』02頁(2972号02面05)(2018/09/13)


知る・考える 用語解説
 会計年度任用職員制度-1年で首を切り総非正規職化を狙う


 地方自治体で働く非正規職員65万人に対して、年度の終わりごとに首を切り、再び採用されても毎年1カ月の試用期間で服従を迫り、労働者の誇りと団結を破壊することを狙う制度。特別職非常勤、一般職非常勤、臨時的任用職員などが対象とされる。
 安倍政権に自治労本部が協力することで成立した改悪地方公務員法と地方自治法を使って、この制度が各自治体に導入されようとしている。正規職員への評価制度の徹底で、労働者を分断する攻撃と一体の労働組合破壊だ。最後は自治体労働者全体、そして全労働者の非正規職化に行きつく。改憲と戦争のために、自治体労働者の団結を破壊し、地方自治体を戦争遂行の権力機構に変えることが狙いである。
 自治体の非正規職員は今や職場の中心的な担い手であり、正規職・非正規職が協働して業務をまわしている。しかし、有期雇用である非正規職員の賃金は正規職員の3分の1から半分程度で、手当や処遇についても差をつけられている。自治労本部は非正規職員の処遇改善のために「制度の確立を」とするが、これまでの闘いの成果すら一掃するものだ。
 政府は2020年度からの導入を目指しているが、そのためには自治体ごとに条例で定めなければならない。現場労働者の怒りは大きい。職場の全労働者が団結して絶対反対で闘えば攻撃は粉砕できる。解雇・団結破壊を許さず、非正規職撤廃へ闘おう。
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