改憲・労組破壊 許すな 乗務員勤務制度の改悪阻止へ 動労総連合反撃へ総決起集会

週刊『前進』02頁(2968号01面01)(2018/08/30)


改憲・労組破壊 許すな
 乗務員勤務制度の改悪阻止へ
 動労総連合反撃へ総決起集会

(写真 乗務員勤務制度改悪阻止を掲げ、動労総連合が総決起集会を開いた。動労千葉の運転職場の各支部代表と動労水戸が登壇し、闘う決意を表明した【8月25日 千葉市】)

 安倍は次の臨時国会に自民党改憲案を提出すると表明した。この秋は改憲と戦争を阻止する大決戦になった。9・9革共同集会に集まり、この攻撃に立ち向かう固い団結をつくろう。改憲阻止の闘いの場は、労働現場・職場にある。安倍はUAゼンセンを手先に連合を改憲勢力に取り込むとともに、労働組合を解体する攻撃を強めている。その最先頭に立っているのが、JR東労組さえ解体の対象としているJR資本だ。JR東日本がたくらむ乗務員勤務制度の改悪は、労働組合を解体した上で、労働者の雇用と権利を破壊しつくすものだ。だが、動労千葉・動労総連合はこれへの総反撃を開始した。「労組のない社会」を強いて戦争に向かう安倍のたくらみを覆す闘いは、改憲阻止闘争そのものだ。

職場の激変を見据え闘う

 動労総連合は8月25日、乗務員勤務制度改悪阻止を掲げて、千葉市内で総決起集会を開いた。
 東労組は8月20日にJRとの最終的な団体交渉を終え、裏切り妥結に走っている。動労総連合は強固な決意で集会をうち抜いた。
 開会を宣言した石井真一副委員長(動労水戸)が、「乗務員勤務制度の改悪を絶対に許さず闘う決意を示そう」と集会の意義を明らかにした。
 田中康宏委員長(動労千葉)が主催者としてあいさつし、「乗務員勤務制度改悪はJRだけでなく全労働者の雇用と権利を破壊し、労働組合を破壊する攻撃だ。運転士、車掌を将来は『輸送サービススタッフ』にするとJRは言っている。これは鉄道の全業務を数百の子会社に外注化し、そこに労働者を転籍させることとセットで出されている。『働き方改革』そのものだ。この重大な攻撃と対決しよう」と訴えた。
 また、首相官邸が東労組の解体をJRに指示したことを指摘し、「われわれは国鉄時代から、労働組合のない職場は最悪の職場だと確認してきた。まさにそれがやられようとしている。乗務員勤務制度改悪阻止の闘いが大詰めを迎え、真剣な議論の中で、各職場から『動労千葉・動労総連合の闘いがどうしたら平成採用の青年に通用するかが見えなくなって苦しんでいる』という意見が出された。第3の分割・民営化が職場を激変させている。私も認識を新たにした」と述べた。
 そして、「この状況から新しいものが生まれる。動労千葉・動労総連合の闘いは必ず通用すると確信して闘おう。われわれは国鉄分割・民営化と闘い、改憲を止め、外注化にも大きな歯止めをかけてきた。CTS(千葉鉄道サービス)幕張事業所の職場代表選挙に関道利副委員長を立てて勝利した。本気で闘えば道は切り開けることを、この闘いで確信した」と力説した。
 さらに、動労総連合が戦後最大の労働組合破壊攻撃と立ち向かい、改憲・戦争阻止の闘いの先頭に立つことを呼びかけた。
 動労千葉を支援する会事務局長で国鉄闘争全国運動呼びかけ人の山本弘行さんが連帯のあいさつに立ち、特に1047名解雇撤回の労働委員会闘争の重要性を強調した。
 川崎昌浩書記長(動労千葉)が交渉報告と基調提起を行い、「スト態勢を堅持し、来年3月のダイ改まで数波のストを構えて闘う。職場全体の怒りを掘り起こし、平成採が声を上げられる状況をつくりだそう」と方針を明らかにし、組織拡大の一点にかけて闘いぬくことを訴えた。

1047名の解雇撤回へ

 動労千葉の運転職場の各支部とエルダー協議会、動労水戸が決意を表明した。動労千葉の関副委員長が職場代表選挙について述べ、職場代表としてCTSに熱中症対策を求め、清掃部門の労働者に熱中症指数計を配布させ、職場にクーラーボックスを設置させるなどの成果について報告した。
 動労千葉の貨物協議会は、JR貨物がたくらむ人事・賃金制度の改悪を阻止する決意を表した。
 動労千葉争議団の中村仁さん、動労総連合1047協議会の小玉忠憲代表、動労総連合・九州の羽廣憲委員長が、1047名の解雇撤回へ闘う意思を示した。動労総連合の各単組の発言が続いた。會澤憲一青年部長(動労水戸)がこの決戦の中で青年に組織を拡大する決意を語った。
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