全学連大会に参加を 京大生の総反乱で改憲阻止

週刊『前進』04頁(2967号04面01)(2018/08/27)


全学連大会に参加を
 京大生の総反乱で改憲阻止

(写真 京大同学会執行委員会の呼びかけに応えて400人が結集し当局を圧倒した4月27日の「5・1タテカン規程適用阻止! 学生処分撤回! 改憲・戦争阻止! 京大解放祭」)

 この秋、改憲阻止へ全国学生の総反乱つくるために、9月1〜2日に東京で開催される全学連大会(要項1面)に参加しよう。

タテカン闘争が学生自治の希望に

 日本学生運動史において2018年は一つの画期点になろうとしています。火をつけたのは京大タテカン(立て看板)攻防です。5月1日の「立看板規程」施行日における強制撤去絶対阻止の実力攻防以降、テレビ・新聞・SNSなどで京大の学生自治と学生の闘いが大々的に報じられ、多くの社会的反響を生んでいます。同時期に、安倍政権による森友・加計学園問題、日本大学アメフト悪質タックル問題、東京医科大学の不正入試―女性差別問題など、大学のおぞましい不正・腐敗も発覚します。
 こうした情勢とのかみ合いの中、もはやタテカン攻防は単に「京大文化を守るもの」だけではなくなり、そのことに多くの人々が気づき始めています。2004年以降の国立大学法人化体制のもと、大学は新自由主義(金もうけ最優先)と国家主義に組み伏され、およそ「教育機関」とは言いえないほどに変質・堕落していること。学生を「良い商品」として企業に売り飛ばすことだけが大学教育の「目的」となり、自ら思考し、批判意識を持ち、行動を起こすのは当局の弾圧対象とされること。このような新自由主義の大学のあり方総体を糾弾し、学生自らの手で大学を「再生」させようという気概を内包する運動になってきています。
 そして、新自由主義攻撃はどの大学においても普遍的であるがゆえに、全国の学友が直面する状況は同じであり、今年に入って京大生と全国学生の交流・連帯は一気に進みました。SNS上でのやり取りから、京大生が東京大学をはじめ全国大学に出向いて講演したり、他大生が京大に来てタテカンを製作するなど、全国的交流が活発に始まりました。

当局の弾圧と支配こえ実力闘争継続

 いま、京大で行動に立つことは決して簡単ではありません。授業カリキュラム強化に加え、当局による恒常的監視、処分・逮捕の可能性があります。しかし、そうした一つ一つの「支配」をこえて、京大生は5月以来団結を守り、実力行動に立ち続けてきました。
 2015年秋の安保・戦争法強行採決に際し、当時の全学自治会同学会中央執行委員会は「悪法も法なり」というイデオロギーをこえる行動として、軍事研究拒否の反戦バリケードストライキを決行しました。その闘いはまだ「少数」だったかもしれませんが、3年の時を経て、「実力闘争」が多くの京大生の主体的方針に転じ始めました。2006年から続く法大闘争をはじめ全国学生運動の教訓があったからこそ、現在の京大闘争があります。
 京大闘争は秋からが本番です。現存する日本最古の学生自治寮である吉田寮で寮生の強制追い出しが、「退去期限」とされる9月30日に迫っています。吉田寮自治会は一方的たたき出しに抗議し続けています。
 多くの京大生・教職員・京都市民が反対していますが、当局の決定を覆すにはもっと大きな力が必要です。今年7月の同学会中執選挙で示されたように、京大生の手で15年ぶりの総長団交(団体交渉)を開かせなければなりません。そのために、学生の意思をもっと強固にまとめていきましょう。山極壽一総長を京大生の前に引きずり出す力を学生が持とう。

「大学改革」粉砕!今秋決戦に立とう

 国会も重大局面を迎えます。「日本を取り巻く安全保障環境と経済環境の変化に対応する」として「大学改革」を進めてきた安倍政権は、臨時国会での改憲案発議を狙っています。
 自衛隊の憲法明記にとどまらず、社会のあり方を根本から変えて「戦争のできる国」をつくるのが真の目的です。学生の団結や抵抗力を奪い、国策・戦争に奉仕させようというのです。
 アジア侵略戦争に大学が率先協力した反省から、戦後、学生自身が闘い「大学自治」「学生自治」をうち立てました。それを最後的に解体するために、キャンパスで自治破壊攻撃が進められています。改憲と「大学改革」攻撃の中で京大での自治破壊が進行している以上、京大生は全国の仲間とつながり、全国的闘いを牽引(けんいん)する立場に立とう。
 すべての学生のみなさん。京大生と共に全学連大会に集まり、全国学生と交流・討論を深めよう。
 この秋、今年前半期をこえる大きな行動にうって出よう!
(マルクス主義学生同盟中核派京都大学支部)
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