安倍打倒し辺野古阻止へ 沖縄は改憲・戦争阻止の最前線
週刊『前進』04頁(2967号01面02)(2018/08/27)
安倍打倒し辺野古阻止へ
沖縄は改憲・戦争阻止の最前線
(写真 那覇市で開かれた8・11県民大会に7万人が結集し、安倍政権による辺野古への土砂投入を許さない意志を示した)
7万の大結集が土砂投入とめた
8月11日の沖縄県民大会は7万人が大結集し安倍政権へ巨大な怒りをたたきつけた。これによって沖縄闘争と改憲阻止闘争は完全に一体化し、壮大な階級決戦として闘いぬく情勢が到来した。沖縄米軍基地をめぐる激突は改憲阻止の最前線の闘いであり、全労働者階級の課題である。全国で「改憲・戦争阻止!大行進」運動を闘い、辺野古基地建設を粉砕し、改憲案の国会提出を阻止しよう。日本帝国主義・安倍政権は「アメリカ第一」を掲げた米帝トランプの争闘戦政策の激しい展開にぐらぐらに揺さぶられ、危機を深めている。それゆえ9条を破壊し「戦争する国」への転換を狙うとともに、沖縄県民の基地撤去の願いを踏みにじり、辺野古基地建設に全力を挙げている。絶対に許せない。
安倍は、再三にわたる沖縄県の行政指導を無視し17日から辺野古の埋め立て土砂の投入を開始しようとしていた。工事の既成事実化をもって基地問題を後景化させ、11月沖縄県知事選に勝利しようと考えていた。だが、これに対して翁長雄志(おながたけし)知事が7月27日、埋め立て承認を撤回する意志を表明した。
その翁長知事が8月8日に急逝し、直後に開かれた11日の県民大会は、「自分たち一人ひとりが闘いの主役だ」「これからが勝負だ」という沖縄県民の新たな決意がみなぎった。「安保粉砕・辺野古阻止を」「沖縄全島ゼネストへ!」と呼びかける『前進』が参加者に大歓迎され、5千部がまたたく間になくなった。この7万人の戦闘的で躍動的な決起が、17日からの土砂投入を完全に粉砕したのだ。
県民大会の大結集は沖縄闘争の新たな進撃の号砲である。安倍はこの闘いに大打撃を受けている。追い詰められた安倍は沖縄県知事選(9月13日告示、30日投開票)に自民党国会議員をフル動員し、権力を振りかざした脅しと利益誘導で、危機を突破しようと狙っている。
全島ゼネストと国際連帯の力で
安倍政権は、辺野古基地建設ばかりでなく自衛隊の沖縄配備・増強計画をも次々と進めているが、それは各地で沖縄県民の怒りと闘いをますます燃え上がらせている。全島の軍事基地化と、朝鮮侵略戦争を想定した軍事演習の激化は、県民の生業と生活を根底から脅かしている。県民はオスプレイなど軍用機の墜落事故や騒音被害、米軍犯罪と背中合わせの生活を強いられ、青年は非正規職化、貧困化に直面している。こんな現実を絶対に転覆しなければならない。
日米安保と基地が存続する限り、沖縄県民の怒りと不屈の闘いは絶対にやむことがない。それは改憲攻撃を粉砕し、革命を切り開く力である。
日米安保と地位協定を容認し改憲問題を棚上げした「オール沖縄」の運動では県民の怒りと闘いに応えることはできない。実際に11日の県民大会は、沖縄県民の闘いが「オール沖縄」の枠組みを大きくのりこえて前進を開始したことを示した。安倍はこの爆発する沖縄県民の怒りのるつぼに引きずり込まれ、墓穴を掘っているのだ。
安保を粉砕し沖縄の全基地を撤去する力は労働者階級の団結した闘いにある。県知事選を「安倍打倒!」として闘おう。そのただ中で青年・学生を先頭に「改憲・戦争阻止!大行進」を巨大に発展させよう。沖縄闘争を闘って獄中44年、今こそ星野文昭さん解放を! 国際連帯とゼネストで沖縄闘争に勝利しよう。