新潟市で改憲阻止へ集い 覚悟と本気度が鍵

週刊『前進』04頁(2965号04面02)(2018/08/20)


新潟市で改憲阻止へ集い
 覚悟と本気度が鍵


 秋の「改憲国会」決戦を控え、新潟も「改憲・戦争阻止!大行進」運動をつくり出すための一歩を踏み出しました。「今度こそ9条が危ない」という危機感を募らせた人たちによる、心の中のもやもや感を話し合う集いが新潟市で行われました。
 集いを呼びかけた百万人署名運動事務局の人は、冒頭、自民党の改憲案4項目、とりわけ9条改憲の持つ大きさについて、「9条は戦後の日本国家のありようを規定しており、それを変えるということは、アジアへの侵略戦争と植民地支配を反省して出発した戦後的価値観を否定し、戦前的な価値観の復活をめざす体制転換的攻撃だ」と難じ、この危機的状況への怒りや思いを率直に語ってほしいと切り出しました。その上で改憲案4項目の問題点を提起しました。
 呼びかけ人の提起を受けて、口火を切ったのは元教育労働者の女性です。彼女は日教組組合員として自身の闘いを振り返り、現在「9条の会」で平和運動を行っているが、仲間も高齢化し疲弊化していく中で私たちと出会い、「運動に取り組む姿勢と主張の本気さに感動した」と語りました。
 動労総連合・新潟の組合員は、国鉄労働運動が改憲阻止の闘いの中心に据わることで、改憲を阻んだ後の未来社会を建設する展望を切り開くことができると、護憲運動を乗り越える視点から決意を語りました。
 別の退職した教育労働者の女性は、父親の戦争体験を聞き取りした経験から、悲惨な戦争を経験し、悔悟(かいご)しているにもかかわらず、なお戦争を完全に否定しきれない部分を残しているのは何かと考えた時に、あらためて父親の受けた戦争を美化する教育の影響、教育の恐ろしさを感じたと発言。自身の決意を重ね合わせながら、私たちの覚悟と本気度が問われているのだと語り、共感を呼びました。新潟の改憲阻止闘争のキーワードは「覚悟と本気度」です。
(とめよう戦争への道!百万人署名運動 東進)
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