星野文昭さんの命守れ 酷暑の最上階に居房を移動

週刊『前進』04頁(2965号03面04)(2018/08/20)


星野文昭さんの命守れ
 酷暑の最上階に居房を移動


 今年は「危険な暑さ」と言われるほどの猛暑が続いている。その中で、星野文昭さんがクーラーなど使えない生活を強制されていることを絶対に許さない。
 星野さんは5月以降、徳島刑務所の最上階である3階に移された。天井のコンクリートが直射日光で熱くなり、夜になっても気温が下がらない。
 暁子さんとの面会では、「とにかく暑い。夜、暑さのため眠れない。汗で布団がびしょぬれになる」と語っている。「不整脈が出て、危険を感じるほどだ」とも訴えている。この現実は拷問に等しい。
 7月24日、名古屋刑務所の受刑者が熱中症で死亡した。この受刑者は最上階の5階に収容されていた。各地の刑務所や拘置所で熱中症の患者が発生し、京都弁護士会は京都拘置所を「人間が正常に生活できる環境ではない」と弾劾している。徳島刑務所もまったく同じだ。
 暑さ対策の実現は星野さんの命を守る闘いそのものである。星野さんに対し、殺人罪をでっち上げて無期懲役で44年もの投獄を強制しながら、人間として生きられる条件を保障しないのは国家犯罪だ。
 徳島刑務所では、工場や居房の温度、湿度を把握し、受刑者に知らせる措置も取られていなかった。このため、星野さんをはじめとする受刑者たちは「今日は暑い」と感じても、正確な数値を知ることすらできない。
 この数年間の徳島刑務所に対する処遇改善を求める闘いの結果、休憩時間に冷水で顔や頭を洗う、寝る前にぬれたタオルで体を拭く、ネッククーラーを使う、休日にスポーツドリンクを配布するなどの策が取られた。居房にサーキュレーターも入ったが、クーラーを設置するなどの抜本的な対策は取られていない。
 星野さんの解放は、改憲・戦争阻止、安倍政権打倒とひとつの闘いだ。全国で絵画展を開き、要望書を集めよう。星野さんの命と権利を守り、一日も早く取り戻そう。
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