8・12 民主労総招き国際連帯集会 9月改憲発議阻止を誓う

週刊『前進』04頁(2965号03面02)(2018/08/20)


8・12 民主労総招き国際連帯集会
 9月改憲発議阻止を誓う

(写真 「教え子を戦場に送るな」と闘ってきた教育労働者こそが先頭で改憲阻止を闘おうと訴えた基調報告は参加者の感動を呼んだ【8月12日 東京・曳舟文化センター】)

 8月12日に東京都墨田区の曳舟文化センターホールで「アベを倒して改憲とめよう!8・12集会」が開催され550人が集まった。
 主催者あいさつで葉山岳夫弁護士が「9月臨時国会での改憲発議を阻止し、安倍を倒そう」と訴え、連帯アピールでは、築地市場の仲卸の仲間と武内更一弁護士が豊洲移転に反対のアピールを行い、続いてふくしま共同診療所の杉井吉彦医師が登壇した。
 日本近代史研究者の伊藤晃さんが講演を行った。「安倍内閣の改憲が日程に上っている。9条は一番中心問題だが、同時に働き方改革、戦後労働法制の全面改悪が進んでいる。日々の資本との闘いの中で反改憲運動を築き上げなければならない」と提起。「9条が改定されなくても日本は軍事大国だ。日米軍事同盟のもとで自衛隊は世界的に働いている」と指摘し、排外主義と一体の天皇制攻撃と闘い、「私たちの闘いの中に新しい社会の芽があると信じ、頑張りましょう」と呼びかけた。
 集会の基調を元教育労働者の米山良江さんが提起した。自身の都教組墨田支部で1975年に2波の1時間ストライキを組織した経験を語り、「組合で議論を重ね、職場に帰って一人ひとりの同僚と討論し、ストライキ態勢を固めました。ストライキは労働者を鍛え、職場の団結をつくり出します」「安倍政権は秋の臨時国会で国民投票法改定と改憲発議を強行しようとあせっています。安倍は天皇代替わりとオリンピックを総動員して、改憲反対運動を圧殺してくるでしょう。国民投票法は労働組合が団結して闘うことを禁止し、『公務員、教育者』を名指しして懲戒処分の対象としています。『改憲・戦争阻止!大行進』運動を大きな運動にしましょう」と訴えた。
 国会報告を平和遺族会全国連絡会代表の西川重則さんが行い、「日本国憲法に習熟し、ともなる闘いで安倍を倒しましょう」と訴えた。
 松元ヒロさんがコント「国中歯ぎしり」で安倍政権を痛烈に批判しながら参加者を大いに笑わせた。
 来日した韓国・民主労総ソウル地域本部のクジャヒョン副本部長が「ろうそく抗争でパククネを打倒しましたが、労働者の生活は変わっていない。民主労総200万人時代へ、職場からわれわれの暮らしを変え、韓国社会を根本的に変えるための闘いを開始します」と発言。動労千葉の田中康宏委員長が「職場から労働組合がなくなったときに戦争にいく。乗務員勤務制度の解体にストライキで闘います」と宣言した。
 続いて星野全国再審連絡会議共同代表の狩野満男さんが星野文昭さん解放を訴え、セブンイレブン資本と闘う千曲ユニオンの河野正史さん、全学連の斎藤郁真委員長が決意表明した。
 最後に東京西部ユニオンの北島邦彦さんが「9月国会前、11月労働者集会で会いましょう」と閉会あいさつを行い、集会を終えた。
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