9・1―2全学連大会へ 改憲阻止・日帝打倒に立とう

週刊『前進』04頁(2965号03面01)(2018/08/20)


9・1―2全学連大会へ
 改憲阻止・日帝打倒に立とう

(写真 8・6ヒロシマ大行動で安倍弾劾デモに立った全学連)

 安倍首相は8月12日の山口県下関市での講演で、改憲について「いつまでも議論だけを続けるわけにはいかない」「来る自民党総裁選が、党員の間でしっかりと議論を深め、一致団結して前に進むきっかけとなることを期待している」と述べ、総裁選3選を経て、秋の臨時国会に自民党改憲案を提出する考えを明らかにした。戦後的なあり方をすべて粉砕して、9条改憲で「戦争のできる国」を実現することを安倍は真っ向から宣言した。
 この秋が戦後政治史の分水嶺だ。憲法9条を破壊し、「自衛」を掲げた再びの侵略に手を染めるのか。それとも、労働運動・学生運動の力で改憲を粉砕し、戦争をやってしか生きられない資本主義・帝国主義を打倒する革命をやるのか。決戦は前倒しされている。

既成の護憲運動をのりこえて闘う時

 安倍は8月6日の広島平和記念式典後の記者会見で「核兵器禁止条約には参加しない」と断言した。被爆者の思いを踏みにじり、9条改憲と核武装を進めるということだ。「政府の態度は『安らかに眠って下さい 過ちは繰り返しませぬから』という(平和記念公園の原爆死没者慰霊碑の)碑文の誓いに背く」「政府は核廃絶をする気はさらさらない」「『唯一の被爆国』と言うな」。安倍への被爆者の怒りは沸騰している。
 8・6ヒロシマ―8・9ナガサキの闘いを引き継ぎ、秋の改憲阻止決戦を爆発させよう。日本共産党や立憲民主党は、改憲阻止―原発廃炉―全基地撤去など絶対反対の闘いに背を向けた野合のみを目的とする「野党共闘」路線にのめり込み、他方で「秋の改憲は絶望的」などと闘いから逃亡しようとしている。こうした既成勢力こそ、労働者・学生の闘いの抑圧物だ。
 「立憲主義」や「自衛戦争容認」では、安倍の改憲攻撃と対決できない。世論調査では、自民党への対抗勢力として野党に「期待できない」とする割合は8割に達している。既存の護憲運動をのりこえる力強いうねり=「改憲・戦争阻止!大行進」運動をつくり出そう。その出発点が9月1〜2日の全学連大会だ。(要項1面)

「大学改革」=学生商品化の矛盾噴出

 この20年来進められてきた「大学改革」攻撃で、大学はもはや建て前でも教育機関とは呼べないようなカネまみれの「利権の巣窟」となっている。「大学の軍事研究」を見るまでもなく、「大学改革」の行き着く先は国策大学化であり、戦争協力=戦争動員であり、再びの学徒動員だ。腐りきった大学への怒りの声と結びつき、全学連大会への結集をつくり出そう。
 日本大学アメフト部「悪質タックル」問題に続き、東京医科大学でも許しがたい腐敗が明らかになった。文部科学省から補助金を受ける見返りに省幹部の子どもを裏口入学させていた。理事長や学長は多額の寄付・謝礼で私腹を肥やしていた。
 それだけではない。女性や浪人生の合格者数を減らすため、試験点数を操作していた。「女性は出産や子育てを機に医師をやめるケースが多い」「大学病院関連の医師を確保するための暗黙の了解。必要悪だ」(大学関係者)。本当に許せない! いったいどれだけの青年・学生の夢や希望が踏みにじられ、未来を奪われてきたか。支配者が振りまく「努力する者は報われる」なるイデオロギーは、学生を欺き競争に駆り立てる「幻想」だ。医療現場における女性の低賃金と抑圧構造も含め、大学が矛盾の集中点だ。
 東医大や日大は特別ではなく、全国大学に不正・腐敗が蔓延(まんえん)している。そのことを学生自身が最も肌で感じている。これから続々と「第二第三の日大・東医大」があらわれてくる。矛盾の根源は、新自由主義大学での「教育の私物化」=「学生の商品化」にある。大学の主人公であるべき学生が「モノ」として扱われるという大学支配は、根本的に粉砕されなければならない。

ストライキで闘う学生自治会建設へ

 日大アメフト部員の勇気ある告発があり、学生はこの社会のゆがみを「自分」の問題と捉え、怒りをもって立ち上がろうとしている。この怒りを改憲阻止の闘いと一体化させ、ストライキのできる学生自治会をキャンパスによみがえらせよう。来る全学連大会には、そうした問題意識を持った全国の学友が結集する。すべての学生の参加を訴える。
〔革共同中央学生組織委員会〕
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