三里塚第3誘導路裁判 弁護団の陳述に拍手 B滑走路の使用禁止を
三里塚第3誘導路裁判
弁護団の陳述に拍手
B滑走路の使用禁止を
8月3日、千葉地裁民事第3部(阪本勝裁判長)で第3誘導路裁判が開かれ、三里塚反対同盟と顧問弁護団、支援は全力で闘った。
この裁判では、B滑走路の2500㍍への延長(06年)、第3誘導路建設(10年)という成田空港の二つの変更許可処分の違法性を追及し、B滑走路の使用禁止、飛行の差し止めを求めている。この日は陪席裁判官の交代に伴う更新手続きとして弁護団の意見陳述を行った。
成田空港は1966年の位置決定からして根本的に違憲・違法だ。当初の富里案が地元の強い反対運動で破産した直後、政府は突然三里塚案を閣議決定した。成田は農民の土地を強奪して建設した欠陥空港であり、軍事空港である。
成田空港はとてつもない騒音を日々まき散らしている。航空機騒音は単に心理的・感覚的な問題ではなく、心疾患、脳卒中、血圧異常などを引き起こす生理的・病理学的な被害としてある。
だが成田空港会社(NAA)はそれを認め反省するどころか、新滑走路の建設、深夜・早朝の飛行時間延長を行おうとしている。市東孝雄さんに対しては、「騒音を承知で帰ってきたのだから騒音を受けない権利はない。受忍せよ」と言い放った。言語道断だ!
千葉地裁の責任も重大だ。農地法裁判で多見谷寿郎裁判長はNAAが「二度と強制的手段を用いない」と公言したことについて、「話し合いが頓挫した場合はその限りではない」と、強制執行にお墨付きを与えた。
すべてが市東さんを天神峰から追い出そうとする卑劣な攻撃だ。7月30日には、エア・カナダの旅客機が工事中で未舗装の誘導路に誤進入して数時間も立ち往生する事故が起きた。市東さん宅の目と鼻の先だ。
B滑走路とそれに続くすべての誘導路の供用の差し止めを強く求める!
弁護団の堂々たる陳述に傍聴席から拍手と歓声が湧き、10人もの国・NAAの代理人弁護士たちはうなだれるばかりだった。次回期日は11月9日、次々回は2月8日として閉廷した。
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三里塚裁判日程
◎耕作権裁判
9月3日(月) 午前9時
葭川(よしかわ)公園
集合 千葉市内デモ
午前10時30分 千葉地裁