団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(2959号04面04)(2018/07/23)


団結ひろば 投稿コーナー

奈良市従女性部の闘い学ぶ
 関西労組交流センター女性部 東 理恵

 7月7日、西日本が大雨で鉄道も乱れる中、関西労組交流センター女性部が「奈良市従女性部の闘いに学ぶ」と題して、20人の参加で学習会を行いました。
 奈良市従業員労組女性部長から提起を受けました。
 以前は「集まってレクリエーションなど楽しいことをするのが女性部」だったが、数年前、清掃の特殊勤務手当廃止の攻撃をきっかけに議論が始まった。当初は「特勤手当廃止は清掃のこと、教育支部のこととは違う」という声が圧倒的だったが、一つの攻撃から民間委託が強行されていくという我々の訴えで全体が変わっていった。
 さらに、昨年の非正規職の清掃労働者(事務職女性)の解雇攻撃で、「隣の仲間が解雇される! これが民営化による団結破壊だ」とつかみ始めた。
 今回、解雇に反対する役員と書記の計4人に対して組合本部は組合活動停止の処分を強行した。これについても、「処分されたら終わり」ではなく「処分は無効」と態度を鮮明にすることで組合本部との力関係を強制している。
 また、女性部として初めて改憲・戦争をテーマに地域に打って出るとのことでした。
 ほぼ全員による討論では重要な議論が相次ぎました。教育支部や女性部の会議で「戦争と奈良市従とどんな関係があるの?」という意見が出るが、粘り強く議論している。攻撃は激しいが、攻防の中で女性部長と周りの人が変わっていった。日々の苦闘の中から階級的団結が生まれているという議論が全体のものになりました。
 改憲・戦争絶対反対の闘いを労働組合が中心になり地域の人とともにつくっていく挑戦が始まろうとしています。今回の議論で、奈良の闘いでイメージつくろう、奈良市従女性部が自治労の女性部を牽引(けんいん)していこうと出されたことが決定的だと感じます。9月にも学習会をすることを確認しました。

銃口は誰に向けられるのか
 杉並 HM

 日本精神病院協会の雑誌で、「欧米の精神病院では拘束が減る代わりに、武装警官が銃を持って警備して暴れる患者に対応している。日本でも精神科医に拳銃を持たせていただきたい」、こう朝礼で堂々と言った精神科医のことを紹介していた。
 この銃口は当の患者を押さえつけるだけでなく、他の患者や現場の医療労働者を黙らせ、労働運動を圧殺するものだ。
 この話を雑誌の巻頭言として載せた日本精神病院協会の会長は山崎学だが、山崎もじつは、安倍政権の強力な支持者で、晋精会(安倍晋三を支援する精神科医の会)なるものの中心人物だ。
 この話は一精神科医の与太話では済まされない。銃を持ち患者を圧殺する精神科医とは、ナチスドイツによるT4作戦(優生思想に基づく安楽死政策)で、ユダヤ人虐殺の先鞭(せんべん)をつけ、精神障害者を多数虐殺した反動精神科医の姿そのものだ。改憲を強行し、労働者に銃を持たせ、アジア侵略を進める安倍政権の姿である。
 労働現場では、働き方改革法案の強行採決の中、過労死や精神疾患に苦しむ労働者がどんどん出て来ている。この銃口は私たち労働者階級に向けられている。銃をたたき落とし、医療現場の労働者、患者との団結を強め、医療を労働者民衆の手に奪還しよう。

街頭署名にかけた先輩たち
 東京 戸田伊作

 この間、高齢の同志の逝去が相次いだ。最後まで続けた活動が街頭署名だった同志も複数いる。私は数年間、一緒にやってきた。彼らは地道な署名に何を懸けていたのか、一端ではあるが記しておきたい。
 「私の職場は街頭だ。だから毎日行くんだ」と言った先輩が多い。定年退職となり職場を奪われた先輩は、街頭・駅頭を「職場」として、毎日のように駅頭に立った。一人で署名をしている姿は、見た人に深い感動を与えた。
 地区の国鉄署名は1万筆を超えた。先輩は11月集会のチケット売りは例年100枚を超え、何人もが参加した。その中から学習会、フラクションを組織していった。
 あるとき、街宣後に先輩がポロッと「これからが楽しみだ」と言ったことがある。「何するの?」と聞くと、「電話をかけるんだ。今日しないと忘れちゃうよ、労働者は」と答えた。私はこの一言に舌を巻いた。組織化への飽くなき執念に驚かされた。
 先輩の口癖は「労働者は立ち上がったらすごいんだ。何でもやっちゃうんだ。できるんだ」だったが、それはストライキの経験に裏打ちされた言葉だった。この夢を追い、街頭に立ち続けたのだと確信する。先輩は、この情熱を多くの青年たちに語った。彼らが引きつぎ、病気でソウルに行けなかった無念も含め発展させるに違いない。
 同じ様に、体調が続く限り署名をガンコに続けた先輩もいる。全国に貴重な下支えを続ける同志がいる。今や大衆は、中核派の登場を待っている。青年と一緒に街頭に飛び出し、執念をもって組織しよう。

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