改憲阻止の旗頭になる 日教組奈良市 増田順計書記長の7・1国鉄闘争全国集会での発言

週刊『前進』04頁(2959号02面03)(2018/07/23)


改憲阻止の旗頭になる
 日教組奈良市 増田順計書記長の7・1国鉄闘争全国集会での発言

(写真 7・1国鉄集会で発言する増田さん)

 7月1日に開催された国鉄闘争全国運動集会での、日教組奈良市書記長・増田順計さんの職場闘争報告と改憲・戦争阻止!大行進に向けた発言を紹介します。(編集局)

 日教組奈良市書記長の増田順計です。
 今春、仲川げん奈良市長は、非正規教員29人の大量解雇攻撃に踏み込んできました。攻撃のねらいは、正規と非正規が団結して、民営化絶対反対、非正規職撤廃で闘いぬいてきた階級的労働運動の拠点、日教組奈良市が戦争と改憲の時代に存在し続けることなど認めないということです。
 団結破壊には、絶対反対の団結の拡大の一点にかけて勝負する。そして、教育労働者が必ず決起することに確信を持てるのかどうかが問われました。これは国鉄闘争から学んだ新自由主義との闘いの核心です。
 執行委員会での徹底した議論を経て私たちは、40日間にわたり、団交、市庁舎抗議闘争、決起集会を連続的に闘い、ストライキを展望する実力闘争を決断して市庁舎前座り込み闘争へ攻め上りました。闘いの現場では組合員が次々とマイクを握って市長弾劾の声を上げ、日教組奈良市の旗がひるがえり、シュプレヒコールが連日響き渡りました。闘いには常に全日建運輸連帯労組関生支部奈良ブロックを先頭に地域の闘う労働組合が駆けつけてくれ、PTAとの団結も生み出しました。
 労働組合が仁王立ちして絶対反対の闘いを貫いたことが、豊かで広範な地域ぐるみの怒りを解き放ちました。その結果、奈良市はいったん解雇した市費教員全員を奈良県の講師として任用し、四千数百万円の教育予算を復活せざるを得なくなるという奇跡のような事態まで起きました。
 なによりも組合の団結は質量ともに飛躍的に高まり、闘いの中から青年が、女性が一緒に闘いたいと組合に加入してきています。日教組奈良市破壊の狙いは完全に粉砕されました。
 そして、階級的労働運動の拠点が、改憲絶対阻止の闘いにおいてあらゆる労働者・民衆の団結と行動の拠り所となれることを3月闘争でつかむことができました。先日の定期総会で私たちは、奪われた29人の市費教員を奪い返す第2波闘争に総決起し、これと一体で「教え子を再び戦場に送らない」誓いにかけ、9条改憲国会発議阻止の闘いに立ち上がることを決定しました。
 改憲阻止決戦は日本とアジア・世界の労働者階級の未来をかけた歴史的決戦です。あらゆる人びとが立ち上がるし、私たちにはその旗頭になる責任があります。まずは、夏休みに市内の全小中学校、1800教育労働者へ「教育と労働を奪い返し、戦争・改憲を許さないために日教組奈良市とともに闘おう!」というオルグに入り、秋の決戦を準備します。階級的労働運動の真価を発揮する胸躍る時代が始まっています。
 私自身が、日教組奈良市の仲間とともに、改憲・戦争阻止!大行進の先頭に立って、全国の教育労働者に総決起を呼びかけて闘うことを決意します。
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