京大立て看規制撤廃を キャンパス支配権めぐる力勝負

週刊『前進』02頁(2958号02面02)(2018/07/19)


京大立て看規制撤廃を
 キャンパス支配権めぐる力勝負


 「立て看板」(=タテカン)規制をめぐる京都大学での攻防は、「大学改革」「教育の商業化」と闘い大学自治を守る最前線です。京大当局は一方的な立て看板規制で、京大生の表現活動を禁圧していますが、京大生は創意工夫をもって反撃しています。(写真
 7月前半、京大全学自治会同学会の執行部選挙が行われ、「立て看板規制」「吉田寮生の強制退去」「学生への懲戒処分」に反対し、「総長団交へ! 強い自治会をつくろう」と訴える安田淳敏候補者団が信任されました。学生の自由と団結を奪う山極壽一総長との闘いはこれからが本番です。
 2011年3・11東日本大震災の衝撃を受け、京大の原発御用学者への怒りから学生が立ち上がり、12年に全学選挙で同学会が再建されました。14年7月の安倍政権による集団的自衛権行使容認を契機に、同学会執行部は「戦争反対で闘う自治会」へ飛躍します。同年11月にはキャンパスに潜入して情報収集していた公安刑事を摘発(京大ポポロ事件)。15年夏秋の安保法反対の国会闘争を闘い、同年10月にはバリケードストライキを決行します。「労働者・学生のストライキに戦争を止める力がある」ことを実践で示しました。
 ここから本格的な攻防が始まりました。京大当局は軍事研究=戦争協力にかじを切り、ストを闘った京大生ら6人を警察に売り渡します(全員を不起訴で奪還)。さらに京大生4人を「退学処分」にすることと並行して、あらゆる自治・権利を抹殺する攻撃を開始しました。現在の京大闘争は、大学当局vs学生のキャンパス支配権をめぐる力勝負です。全国学生の力で京大闘争に勝利しよう。

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