核による分断打ち破る時 8・9長崎反戦反核闘争へ 被爆者の怒りと結び闘おう
核による分断打ち破る時
8・9長崎反戦反核闘争へ
被爆者の怒りと結び闘おう
今年の8・8―9長崎闘争は、被爆73年目となる戦後史の転換の中で行われます。それは、「ノーモア・ヒロシマ」「ノーモア・ナガサキ」という反戦反核闘争の原点、すなわち被爆者・労働者階級の核への根底的な怒りという原点に立ち、朝鮮半島や中東で切迫する新たな核戦争を国際連帯で止めるための闘いです。そして、核による労働者階級の分断を打ち破り、核戦争へと突き進む帝国主義とスターリン主義を労働者民衆の手で打倒する闘いへの新たな出発点です。全国のみなさんの結集と支援を心より訴えます。
新たな核戦争を許さない
6月12日に行われた米朝首脳会談は、平和や非核化を推進する会談ではなく、その逆です。米朝それぞれの支配者が体制的な危機の中で延命のための政治的取引を行ったにすぎず、ペテンと破綻(はたん)と危機に満ちたものです。ゆえにこれは、南北労働者人民の南北統一への願いと運動を根底から裏切り、逆に核戦争情勢を促進していくものです。米国務長官ポンペオの訪朝でも米朝の対立があらわとなりました。ここでの「合意」の破綻は核戦争に直結します。
しかも、今回の米朝合意をきっかけに、米帝、中国スターリン主義、日帝、ロシア、韓国などが、北朝鮮から北東アジア全体をめぐって、帝国主義・大国間争闘戦を展開しはじめました。直ちに、韓国から北朝鮮、ロシア、ヨーロッパを結ぶ鉄道建設計画も発表されています。米帝に加え中国スターリン主義も朝鮮半島を狙って「一帯一路」政策の中に組み込もうとしており、これをも背景にしつつ米中間の貿易戦争が泥沼的に激化しています。
こうした北朝鮮から北東アジアでの新たな争闘戦の激化は、朝鮮戦争情勢をますます促進するものです。米朝会談で、朝鮮戦争(核戦争)情勢は新たな段階に突入しました。また一方で、5月8日の米帝のイラン核合意離脱も、中東での核戦争危機を新たな段階に高めています。
国際連帯が世界戦争阻む
国境を越えた労働者民衆の連帯と闘いこそが、帝国主義やスターリン主義による侵略戦争、世界戦争を止める真の力です。8・8―9長崎闘争には、韓国から闘う自治体労働者の仲間も参加します。8・5―6ヒロシマ大行動とともに、長崎闘争も国際連帯闘争として闘いましょう。
国際連帯は、労働者階級の共同性の発現そのものです。労働者は労働の奪還を通じて人間的共同性を奪い返し、分断を打ち破ることのできる存在です。
とりわけ、帝国主義とスターリン主義が核兵器を向け合うことで労働者階級が分断されてきた歴史を、国際連帯の闘いで終わらせる時です。世界革命を実現する闘いの中に、労働者階級が主体となって新たな社会を建設する道があります。また、11年3・11福島第一原発事故以降、長崎で毎年行ってきた保養も、共同性の奪還を貫く運動です。
安倍を倒して改憲阻止を
国際連帯を貫き、戦争を阻止するための日本の労働者民衆の最大の課題は、何としても日帝・安倍政権を倒すことです。改憲と核武装を阻止し、日帝の朝鮮戦争への参戦を阻止することです。
森友・加計疑獄に示されるように腐りきった安倍政権は、未曽有の危機にのたうち回っています。しかし、だからこそ自らと日帝の延命をかけて改憲と戦争に突進しているのです。また米朝会談に衝撃を受け、独自の核武装化を推進しようとしています。
日帝は、来年5月1日のメーデーに新天皇の即位式を行い、天皇代替わりと一体で改憲を強行することを狙っています。さらに2020年には東京オリンピックを開催し、なんと被爆75周年の8月9日をその閉会式にしようとしています。被爆者の怒りや訴えをテレビや新聞からかき消し、ナガサキもヒロシマも抹殺しようとしているのです。絶対に許せない暴挙です。
これは、戦後の労働運動、被爆者をはじめとする反戦反核闘争を一掃しようとする攻撃にほかなりません。こうした意味でも、今年の長崎闘争は、広島闘争とともに決定的に重要になってきています。
8月8〜9日、長崎に全国から総力で結集しましょう! また、8・9長崎集会への賛同金も集中してください。広島・長崎の地から、改憲と戦争を狙う安倍を倒す大きな運動をつくりあげましょう!
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8・8-9長崎反戦反核闘争
■8月8日(水)
午後4時 湊公園集合/長崎市内デモ
■8月9日(木)
午前9時15分 城栄公園集合/爆心地デモ
午後1時30分 長崎県勤労福祉会館講堂
被爆73年 改憲と核戦争をとめよう! 安倍倒せ! ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・チェルノブイリ・フクシマをくり返すな!
8・9長崎反戦反核集会
主催/NAZENナガサキ