団結ひろば 投稿コーナー
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非人間的な長期収容の現実
東京入管収容所を考える会 M・S
6月20日の世界難民デーの東京入管デモは多くの労働者市民が参加し、怒りの声を上げました。デモの後、被収容者の家族が深夜まで入管への激しい抗議を続けました。(前号既報)
被収容者とその家族の怒りは激しく、深いものです。特に最近は収容期間が明らかに長期化しています。仮放免の延長手続きのために入管に出頭したにもかかわらず、「今日はあなたは帰れません」の一言で収容されるのです。
何も悪いことはしていないのに、先の見えない長期収容を強いられる心労は大変なものがあります。家族も仮放免なら就労禁止、幼い子どもがいれば家を空けて働くこともできません。親戚や同郷の人たちに助けてもらうのも大変です。
そんなわけで、被収容者は、精神的な病気になる人も多いし、その人の体の弱いところに病気が出てきます。肉体的な病気でも根本的な原因は長期収容にあるのです。現に適切な医療措置を受けられずに亡くなったり、自殺したり、入管に殺されています。
最近、私が面会している若者の仮放免が許可になりましたが、保証金の20万円が払えません。彼は親に連れられて日本に来て、未成年の間は「仮滞在」でしたが、親が国に帰って、友達と公園で寝泊まりしていたそうです。20歳を過ぎて収容された直後は「ここは布団があってホテルみたいだ」と言っていましたが、9カ月たってようやく仮放免が許可になったのに、保証金が払えず出られないという現実に激しく落ち込んでいます。
トランプの移民排除・子どもの隔離収容などが大問題になっていますが、日本の入管収容所の現実、その非人間性も、言語に絶するものがあります。この入管体制の実態を広く知らせ、労働者・労働組合の団結した力で打ち破らなければなりません。
映画「焼肉ドラゴン」の薦め
広島 HF
久しぶりにいい映画に巡り合った。「焼肉ドラゴン」だ。ホルモン屋を商う在日韓国人の家族の物語。
そもそもこの家族は日本の植民地政策がなければ存在しなかったのだ。大黒柱の父親は戦争に駆り出されて片腕を失っており、血がつながっている家族と、一方血がつながっていない家族構成の中、明るくあっけらかんと腹にためず思いをやり取りする生活。
日本で生きていくために日本の教育をと、息子を私立の進学校へ行かせる。しかし親の想像以上の朝鮮人差別・いじめ、「キムチ」と体に書かれたり......。3人の娘のそれぞれに起こる恋愛・結婚問題。日本人の相手には、4・3済州島での虐殺事件で両親の家族が全滅し、逃げて日本にやってきたこと、子どもをどんな思いで育てたかを話し、「よろしくお願いします」と頭をさげる。
立ち退き交渉では、国有地だからとの理由で、追い出されるが、実際は自分の金で買ったもの。日本はすべて奪う。左腕を返せ! 息子を返せ! 土地を奪うな!と声をあげる。
家族は前を向き、北の帰還事業へ、韓国で新たな人生を、日本で、それぞれ生き続ける。離散していく家族に母親は、どこにいても離れていても、自分たちはいつも一緒だ、忘れるなと心に焼き付ける。
在日韓国・朝鮮人を感じ、知るには非常に教育的な意味のある作品だった。多くの人に見ていただきたい。
(鄭義信〔チョンウィシン〕原作・脚本・監督。公開中。126分)
前進チャンネルに大反響!
全学連 洞口朋子
「前進チャンネル」開設から1年を迎えました。これまでに配信した動画は特別編を含め150本以上になります。総再生回数は46万回を超え、チャンネル登録者は2400人を突破しました。
「お近くの中核派」という言葉がネット上でも話題になり、『前進』の紙面紹介を映像で配信するという新たな試みが若者を中心に支持されていることを実感します。星野文昭さん解放の6・3高松闘争編も大注目されています。
とりわけ、「中核ヘルメットプレゼント&前進社ツアー」を配信した第100回は爆発的な好評を得ました。再生回数は1万7千回を超え、チャンネル登録者もわずか数日で800人以上増えました。ヘルメットプレゼントには1200以上の応募が集まり、抽選で10人の視聴者に中核ヘルメットをプレゼントしました。
「家宝にします」(20代男性)、「涙が出るほど感激です」(10代女性)、「家に飾ります」(20代男性)、「歴史的に貴重なものをもらいました」(20代男性)、「これからも活動頑張ってください」(10代男性)とうれしい反応が寄せられています。国家権力や反革命と闘いぬいてきた中核派のシンボル=「白ヘル」が若者にも浸透していることを実感しました。
前進チャンネルで配信中の「斎藤いくま全学連委員長の資本論講座」も大人気です。今後も進化し続ける前進チャンネルをよろしくお願いします!