高松 更生保護委へ8回目の行動 星野さん今こそ解放を

週刊『前進』04頁(2951号04面01)(2018/06/25)


高松 更生保護委へ8回目の行動
 星野さん今こそ解放を

(写真 要望書4425通を持ち四国地方更生保護委員会へ。後列左から鈴木弁護士、星野暁子さん、和久田弁護士、星野誉夫さん。前列左から狩野さん、岩井弁護士、香川の会の高橋敦さん【6月15日 高松市】)

 6月15日、星野暁子さんといとこの誉夫さん、鈴木達夫弁護士、岩井信弁護士、和久田修弁護士、星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議共同代表の狩野満男さんと香川の会は、星野文昭さんの即時解放を求め、高松の四国地方更生保護委員会へ8回目の申し入れ行動を行った。更生保護委の側は、前回と同じ磯久隆夫調整指導官と事務局の男女2人が対応した。
 沖縄闘争を闘い、無実で43年も投獄されている星野さんの解放を求める「要望書」が4425通提出された(累計8831通)。
 最初に和久田弁護士が「6月3日に高松市で全国集会とパレードが行われ、1千人が集まった。星野さんの釈放を求める声が大きくなっている。仮釈放の条件は整っている。星野さんの仮釈放審理はどの程度進んでおり、結論のメドはいつごろか明らかにしてほしい」と詰め寄った。
 これに対し、磯久氏は「具体的な案件では回答しない。通達にのっとって適正に進めている。仮釈放の審理期間は四国地方では最長で13・8カ月、平均は6・3カ月。全国では最長が21・7カ月、平均6・8カ月」とのみ答えた。
 次に暁子さんが「意見広告と高松1千人集会の成功によって、文昭を取り戻す運動は大きな飛躍を実現しました」と請願書を読み上げ、兄・治男さんの請願書も併せて提出した。誉夫さんも自身の請願書を出し、家族・親族の気持ちを保護委員会に伝えた。
 続いて狩野さんが「6月3日の感動的な集会とパレードには、初めて星野さんを知ったという方々も多く参加していた」「要望書は沖縄から800通近く、新潟県佐渡では住民が主体的に集めて100通。群馬県では高崎経済大闘争と星野さんがよみがえり『星野君を救え』の運動が起きている」と話した。
 香川の会の須藤角一さんは、教育労働者として「教え子を再び戦場に送らない」と星野さん解放の闘いは一体と言い、「8月29日から9月2日の高松絵画展に来てほしい」と述べた。
 最後に弁護団が提起した。鈴木弁護士が、仮釈放を否定する事情として「社会の感情」が重視され、無期刑の終身刑化の要因になっていることを痛烈に批判し、真実の社会の感情は星野さんの釈放を望んでいることを明らかにした。
 さらに岩井弁護士が「星野さんへ懲罰が加えられた。それは星野さんにバッグの製造が任され、その工程をゼロから検討、開発する必要があり疲労困憊(こんぱい)していた事情があった。星野さんが新たなバッグ製作事業に抜擢(ばってき)されたということであり、それは星野さんの受刑態度が良好で、困難なことをやり遂げる積極性もあったからだ」と提起した。
 更生保護委へ繰り返し申し入れて1年。ついに6・3集会、意見広告、要望書運動が巨大に広がり、全国的な奪還運動へ画期的に前進している。さらに18年後半の闘いへ、7・1国鉄集会の大結集、改憲・戦争阻止!大行進運動を力強くつくり出し、星野さん絶対解放へ、団結して闘おう。
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