闘いは進む 青年の職場から 乗務員勤務制度解体の攻撃に職場から反撃を 国鉄 関東 野中英太
週刊『前進』04頁(2951号03面04)(2018/06/25)
闘いは進む 青年の職場から
乗務員勤務制度解体の攻撃に職場から反撃を
国鉄 関東 野中英太
安倍政権はグラグラになっているからこそ改憲強行を推し進めています。「働き方改革」法案の強行採決は、文字通り「戦後70年の歴史の中で最大の転換」であり、労働者の権利を根本から解体する、もう一つの改憲攻撃です。この中で労働組合が改憲と戦争に反対し、労働者の権利を守って闘うことは歴史を決するような意味を持ちます。
だからこそ、JR東日本がこれまでの会社のあり方を転換する重大な攻撃を開始したことの意味は大きいと感じます。とりわけ乗務員勤務制度解体は許せません。これまで乗務することのなかった人間も乗務させ、専門職だった乗務員という仕事を「片手間でできる仕事」「資格さえ持っていれば誰でもいい」と扱おうとしています。資料ではすでに乗務員の将来を「輸送サービススタッフ」としています。運転士でも車掌でもなく、「保安要員」としての位置づけにして乗務員そのものをなくしてしまおうという狙いです。それが、ワンマン運転や自動運転の拡大と一体で進められようとしています。
起こることは極限的な労働強化と人員削減、鉄道の安全の崩壊です。すでに乗務中に倒れて亡くなったり、乗務できない状態になったりする人が次々に出ています。安全を守ってきた乗務員の誇りも奪い、さらに死ぬまでこき使って使い捨てにする攻撃です。地域からは鉄道を奪い、生活できる条件まで奪って金もうけだけに走る。これが鉄道会社のあるべき姿なのか。本当に怒りに堪えません。
しかも、それは乗務員だけの問題ではありません。乗務員勤務制度という「最後の砦(とりで)」を解体することで、JRや関連会社で働くすべての労働者の労働条件と権利も破壊する攻撃です。
しかし、最大労組の東労組は完全に会社にひれ伏してしまいました。明白な不当労働行為への訴えも取り下げて、ひたすら許しを請う。労働組合がこんな惨めな姿でいいはずがない。ここまで労働者が好き勝手にやられていいはずがない。絶対に職場から反撃を組織したいと思います。
それは、多くの労働組合が闘う力を失い、むしろ積極的に労働者の権利を売り渡している現状を変える力にもなります。多くの青年労働者があまりにひどい労働条件に突き落とされる中、青年労働者の未来をかけて闘いたい。現場労働者の団結した反撃をつくり出すために、職場に闘う労働組合を取り戻すために、JRと関連職場で働くすべての仲間と、何より動労総連合の仲間とともに私も全力で闘っていきます。