74日ストでろうそく革命主導 7・1集会参加の韓国・鉄道労組

週刊『前進』02頁(2950号01面03)(2018/06/21)


74日ストでろうそく革命主導
 7・1集会参加の韓国・鉄道労組

(写真 「私たちの歳月を返せ」——解雇撤回を求めて大統領府の前で記者会見を行うKTX解雇乗務員たち【6月4日 ソウル】)

 7・1集会に参加する韓国・鉄道労組は、2016年秋からの74日に及ぶ大ストライキで「ろうそく革命」の突破口を切り開き、その中軸を担った民主労総の中心部隊です。
 鉄道労組はその戦闘性ゆえに、歴代政権による激しい労組破壊攻撃に直面してきました。しかし乱発される不当解雇にも一歩も引かず、「民営化は社会を破壊する」と訴え、現場からの実力闘争で鉄道民営化を阻止し続けてきました。
 労働者の分断と労組破壊を狙う成果給制の導入に絶対反対を掲げた16年の74日間ストは、パククネ政権の腐敗と「労働改悪」攻撃の一体性を暴き出すと同時に、ともに立ち上がることを全社会に訴えました。
 パククネ政権が「違法ストライキ」のレッテルを貼って激しい攻撃に出る中、鉄道労組は「違法と罵倒して脅迫し懐柔すれば終わると錯覚するな……カネでなら何でもできると勘違いするな。不正義の権力とカネに屈服するわれわれだったならば、ストライキを始めることもなかった」「われわれには、カネと権力でも得ることができない尊い価値があるということを、おまえたちだけが知らない」(16年10月16日、鉄道労組総決起大会の決意文)と宣言し、ますます団結を固めて闘いぬきました。
 「命よりカネ」、そして成果主義と競争——こうした新自由主義・資本の論理に真っ向から異を唱えた労働者の闘いとその誇り高い姿は世代をこえてあらゆる人びとの心をとらえました。そして、「ストライキありがとう」「労組を守るのは私たちの生きる社会を守ること」という声が次々と上がったのです。この声は社会の根本的な変革をめざす延べ1700万人の行動となり、ついにパククネ政権を倒しました。
 闘いは今も前進しています。今年2月には、03年以降に解雇された組合員98人の復職も実現しました。最長で14年にもわたる闘いで実現した大勝利です。KTX(韓国高速鉄道)のストライキで解雇された乗務員も、解雇撤回・原職復帰を求めて、13年に及ぶ闘いを不屈に継続しています。
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