京大生招き東大で集会 立て看規制めぐり活発に議論
京大生招き東大で集会
立て看規制めぐり活発に議論
6月8日、東京大学教育問題研究会の主催で「京大立て看板規制を京大生と共に語る集い」が東大駒場キャンパスで行われ、招かれて参加しました。参加者は約50人、東大生も「大学の授業より人気」とうなるほど。駒場だけでなく本郷キャンパス、一橋大や日大などからも学生が集まり、京大タテカン攻防への関心の高さを実感しました。
まず、同学会書記長の阿津良典君が立て看板規制の経緯を紹介しました。闘いを担う1、2回生も企画に参加し、表現の自由や学問・教育の観点から見たタテカン文化の大切さを熱烈にアピールしました。京大当局が警察をも動員して弾圧を狙う中で、新たな層がどんどん行動を始めていること。ここに京大タテカン運動の魅力があります。
私は、立て看板規制の背景にある大学改革と同学会運動について提起しました。全国の大学で金もうけを担う理事や学外委員に権限が集中する一方で、学内の締め付けが一層強くなっています。ともすれば漂う「諦めムード」に対し、同学会はストライキ弾圧を始めとした逮捕・処分をはね返し、「権力と闘える」ことを証明してきました。そして今多くの京大生がタテカンをめぐる実力闘争に決起し、15年反戦バリストの時には成し得なかった「全学生の団結した闘い」をつくり出そうとしています。
主催の東大生からは、東大でも立て看板規制が進み、特に本郷キャンパスでは事実上禁止であること、そして日大生からも、アメフト問題に対してタテカンどころかビラの1枚も出せない日大の現実が報告されました。今回の企画は、同じ問題に直面する全国の大学生がつながっていく重要なきっかけとなりました。
京大・山極壽一総長(日本学術会議会長・国立大学協会会長を兼任)は毎日新聞のインタビューで「議論した上で軍事研究をやるべきという意見が優勢なら仕方ない」と答えています。大学改革の行き着く先は国策の追認であり、改憲と戦争です。京大を切っ先に全国大学で信念を貫く学生自治の復権へ! 京大生は東大生と連帯して闘います。
(京都大学全学自治会同学会委員長・作部羊平)