7・1国鉄集会に大結集を 腐り切った安倍政権を打倒し、働き方法案・改憲・戦争阻止へ
7・1国鉄集会に大結集を
腐り切った安倍政権を打倒し、働き方法案・改憲・戦争阻止へ
6月3日、星野文昭さんの解放を決定する権限を持つ四国地方更生保護委員会のある香川県高松市で、1千人の大集会と市内パレードが実現しました。この大勝利は、星野さん奪還への全民衆総決起の開始であるとともに、改憲・戦争に向かって突進する安倍政権に対する大反撃の合図です。今こそ職場・キャンパスにあふれる怒りを労働組合と学生自治会の団結へと束ね、6月国会闘争に職場・キャンパスからうって出よう。7・1国鉄闘争全国運動集会への大結集をかちとり、「改憲・戦争阻止!大行進」運動を全国各地で生み出そう。
星野さん解放へ青年も決起した6・3高松闘争
6・3高松集会とパレードは第一に、「安倍を監獄へ」と「星野さん解放」は一体であり、星野闘争こそ1千万人の怒りで支配階級を打ち倒していく最も大衆的な闘いであることを示しました。「ぎりぎりと国中奥歯のきしむ音」----6・3集会で鈴木達夫弁護士が紹介した川柳にもあるように、安倍政権の国家犯罪に対する労働者階級人民の怒りは爆発寸前です。
安倍政権は「森友」「加計」公文書の改ざんを平然と居直り、検察は国有地を8億円超も値引きした悪質な犯罪に関与した官僚を全員不起訴にしました。その直接の責任者の麻生財務相も「170万円返納」で居直っています。こんな腐った連中が権力の座にあくまで居座り、やりたい放題を押し通すのをこれ以上許すことはできない!
6・3集会では、職場から闘いを開始している青年たちが登壇し、40人で星野さん解放の思いを込めて「詩の群読」を行いました。それは、無実の星野さんを「法」の名で43年も獄中に閉じ込める理不尽へ怒り、その対極で繰り広げられる安倍の国家犯罪を断罪し、「こんな社会は根底から変えよう! この国に革命を起こそう!」とする決意の表現です。
新たな活動家と運動の広がり、強さを獲得した
6・3高松集会とパレードは第二に、1千万人と結合するきわめて創造的で大衆的な運動としてかちとられました。
なかでも全国に広がった要望書運動は、参加した主体を変革し、旧来の「壁」を次々に乗り越え、運動の強さと圧倒的な広がりを獲得し始めています。各地で開催された絵画展から、星野闘争に情熱をもって取り組む新たな活動家が続々と生まれています。6・3を前に実現した「新聞意見広告」も、それ自身が一つの運動となり、素晴らしい力を発揮しました。全階層・全人民に呼びかけて進むこの運動は、すべての人民の怒りと格闘から学び、ともに団結する闘いです。
6・3集会を報じた朝日新聞の香川県版は、星野さんを「沖縄返還協定批准阻止を求めるデモに参加。鎮圧しようとした警察官を死亡させたとして殺人罪などで逮捕された」と紹介しています。星野さんの冤罪事件は安保・沖縄問題であり、警察官死亡の直接の原因は警察による「鎮圧」にあったと報じています。徳島新聞の記事では、演劇で星野さんを演じた俳優も紹介され、大きな社会問題になり始めたことを伝えています。
6・3高松闘争が切り開いた地平に立って要望書運動や絵画展をさらに思い切って展開しよう。これは万人が実践できる闘いであり、かつ威力のある闘いです。18年中に必ず「星野解放」をかちとるという、6・3での1千人の誓いを必ず実現しよう。追い詰められた政府と徳島刑務所による星野さんへの卑劣な懲罰を大衆的な怒りを倍加させて粉砕し、絶対に勝利をもぎとろう。
動労総連合を先頭に改憲・戦争阻止!大行進を
6・3高松闘争の大高揚は、「改憲・戦争阻止!大行進」運動の展望をも圧倒的に指し示すものです。星野闘争が示した1千万人との結合の現実性とその実践に学び、9月臨時国会での改憲発議阻止・安倍打倒の決戦へ向け、全国各地で「大行進」実行委員会をあらゆる人々の創意と力を結集して結成しよう。動労総連合を先頭とする闘う労働組合がその中心を担って総決起しよう。
7月1日に東京・江戸川区総合文化センターで開かれる国鉄闘争全国運動の集会をその決定的な跳躍台として大結集をかちとろう。
1980年代の国鉄分割・民営化の狙いを中曽根康弘元首相は「総評、社会党をつぶして新しい憲法を安置することが目的だった」と語っています。それは戦後最大の労働運動破壊の攻撃でした。80年代初めに40万人だった国鉄職員のうち新会社JR7社に採用されたのは20万人。2人に1人を解雇する攻撃を通して労働組合のナショナルセンターであった総評が解体され、日本の労働運動は後退しました。その悪行を実行した連中が今、安倍政権を支えています。
5月28日に動労総連合が団体交渉と解雇撤回・職場復帰を求めて労働委員会への新たな申し立てを行いました。そこで名指しされた不当労働行為の張本人は、分割・民営化当時に国鉄職員局次長だった現JR東海名誉会長の葛西敬之と、現JR東日本社長の深澤祐二。さらに前JR東日本社長で経団連副会長に就任した冨田哲郎。また6月10日投開票の新潟県知事選に立候補した花角英世(自公支持)は、運輸省で国鉄改革法案を作成し、1987年に清算事業団指導課専門官として7628人の首を切り、労働者家族の血で手を染めた人物です。
しかし動労千葉を軸とする動労総連合が闘い続けたことで、労働運動の完全な解体はできず、改憲もできていません。それが日帝ブルジョアジーを追い詰め、他の帝国主義・大国との競争でも敗北させ、今や「技術・貿易立国」などは大昔の話です。「莫大(ばくだい)な政府負債」「データ偽装」「公文書改ざん」と没落の道を転げ落ち、今や自らの延命のためには労働者階級に極限的な犠牲を強い、社会を崩壊させているのが彼ら支配階級です。
そして今やJR東労組崩壊により、資本と御用労組が一体で労働者を支配してきた体制が消え、職場から新たな闘いを起こす決定的情勢が始まりました。それはJR職場だけではなく、国鉄分割・民営化当時に「国労のようになるぞ(つぶされるぞ)」と脅されて体制内指導部が屈服した郵政や自治体や教労の職場、そして民間全産別の職場でも同じです。
JRによる乗務員勤務制度解体の攻撃との闘いは、安倍の「働き方改革」攻撃と最先端で激突する闘いです。ここに青年労働者の未来がかかっています。
7・1集会には、実際に大ストライキでパククネ政権を打倒した韓国鉄道労組が来日します。職場での闘いと国際連帯の発展だけが戦争も改憲も止めることができます。過去最高の国鉄集会への結集に挑戦しましょう。
6月国会闘争に決起し渦巻く怒りと団結しよう
全学連が法政大や京大を先頭に切り開いてきた闘いが日大生の決起で新たな段階に入っています。しかも体育会や教職員が決起するまったく新しい情勢です。全国数百のキャンパスにマグマがたまっています。これを解き放ち、全学連運動の大発展をつくり出そう。
三里塚反対同盟・市東孝雄さんの農地を守る6・28請求異議裁判、オスプレイ配備阻止の6・17横田基地闘争に立とう。在日・滞日外国人労働者と合同・一般労組全国協の合流も決定的です。5月26日に結成された旭非正規職支会支援共闘会議を発展させよう。石川一雄さんと連帯し狭山闘争に勝利しよう。全国過労死を考える家族の会の怒りを共有し、6・10に続き6・14をはじめとした国会闘争に立とう。日本列島に渦巻く怒りと団結し闘おう。
機関紙拡大闘争を前進させよう。夏期カンパへの総決起をかちとろう。