襲撃の証拠を隠ぺい 全学連国賠訴訟都が動画提出拒否

週刊『前進』02頁(2946号02面03)(2018/06/07)


襲撃の証拠を隠ぺい
 全学連国賠訴訟都が動画提出拒否


 5月31日、東京地裁429号法廷で全学連国賠訴訟・第6回口頭弁論が行われました。警視庁公安部とともに被告である東京都は、全学連大会襲撃を居直る「第3準備書面」と襲撃の一部始終を撮影した動画データの提出を拒否する「意見書」で許しがたい主張を行っています。
 東京都は、警視庁公安部が撮影した映像を所持していることを認めながらも、「中核派及び全学連の動向や活動実態を確認するとともに、本件会場付近に現れる可能性が相当程度あった中核派の指名手配者等を集会参加者の中から探索……、本件会場付近に現れる中核派の活動家を対象として行った目視による捜査活動において、目視による捜査活動に併せ、その補助的手段として撮影されたものにすぎない」と主張しています。あの暴行・襲撃と撮影が「目視による捜査活動の補助的手段」⁉ ふざけるな! 全学連が撮影した映像にも学生たちに暴力をふるう公安警察の姿がはっきりと映っています。公安警察が撮影した映像にはより鮮明な暴行シーンが記録されていることは間違いありません。だから権力は映像を提出できないのです。
 証拠映像をめぐっては、今年2月に弁護団が裁判所とともに警視庁に「証拠保全手続きの立ち入り」を行いましたが、警視庁公安部はこれを拒否しました。真実の隠ぺいを許さない! 星野文昭同志・大坂正明同志奪還の闘いと一つです。
 弁護団は公安警察の個人責任を問う「第4準備書面」を提出しました。
 終了後の総括集会で斎藤郁真全学連委員長は「日大アメフト部をめぐる騒動の本質は、権力と個人の関係の問題」「今の時代に学生自治会をよみがえらせ、権力者の理不尽に立ち向かう団結を大学につくりたい」と語りました。弁護団の森川文人さん、小竹広子さん、花澤俊之さんから今後の意気込みが語られました。
 国賠訴訟第7回口頭弁論は7月19日、午後3時、東京地裁429号法廷です。大結集お願いします。
(全学連救対部・洞口朋子)
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