石川一雄さんと連帯し狭山集会
石川一雄さんと連帯し狭山集会
石川一雄さんが狭山事件で殺人罪をでっち上げられ不当逮捕された5月23日から55年を糾弾し、再審・無罪へ東京高裁包囲デモと狭山集会が開催された。全関西、広島の報告です。(編集局)
水平同盟支部建設へ
全関西 泉佐野市議選の地平で
全関西狭山集会は5月20日、大阪府高槻市の植木団地に100人が結集してかちとられた。主催は全国水平同盟と関西労組交流センター。「泉佐野選挙闘争の地平の上で、この集会から改憲・戦争阻止!大行進運動の先頭に立とう!」と宣言し、大成功した。
主催者あいさつを全国水平同盟の久原正子委員長が行った。基調報告で平沼和典事務局長は、「泉佐野市議選は安倍の戦争と改憲攻撃と激突し981票の大きな勝利をかちとった」と報告した。そして、改憲方針を決定しようとしているUAゼンセンや、部落解放同盟大会への自民党・二階幹事長の出席を弾劾し、狭山闘争の階級性を解体する策動を打ち破ろう、再審・無罪をかちとるために改憲・戦争阻止・非正規撤廃へ闘おう、下山鑑定を武器に東京高裁を追い詰めよう、と訴えた。さらに、星野文昭さんと大坂正明さんの闘いと結合して闘おう、6・3高松闘争に総決起しようと呼びかけた。
石川一雄さんのメッセージが読み上げられた。国家権力を満身の怒りで弾劾し、第3次再審での勝利へ不屈の戦闘宣言を発する石川さんの決意に、共に闘うことを拍手で確認した。
全国水平同盟の高槻支部、崇仁・東三条支部、西郡支部が発言に立った。高槻支部・植木団地労働組合の仲間は植木団地裁判の一審判決を怒りを込めて弾劾し、「控訴審と狭山闘争を一つのものとして闘う。富寿栄団地での建て替え・更地化に先制して立ち向かう」と表明。西郡支部の佃文弘新書記長は支部大会の成功と、泉佐野で支部建設の展望を切り開いたことを堂々と報告した。
大阪・星野文昭さんを取り戻す会が6・3高松闘争をアピールした。関西合同労組泉州支部の中川育子さんが泉佐野市議選を勝利感をもって語り、「狭山闘争は私の原点。泉佐野に全国水平同盟の支部をつくる」と力強く決意を表明した。さらに動労西日本、奈良市自治体労働者、八尾北医療センター労組、高槻医療福祉労組、婦人民主クラブ全国協、全学連が続いた。
関西労組交流センターの木下浩平代表が集会をまとめ、6・3高松、6・10全関西青年労働者集会などの行動提起を行った。直ちにデモに決起し、富寿栄団地では窓々から住民が顔を出して手を振るなど熱い合流がかちとられた。
(全国水平同盟西郡支部・錦織進)
狭山と星野はひとつ
広島 6・3高松へ総決起誓う
広島集会は5月23日夜、部落解放広島共闘会議が主催し広島市西区福島町で30人が結集してかちとりました。21日には韓国・民主労総のハンサンギュン前委員長が奪還される中、国際連帯の集会となりました。何よりも6・3星野文昭さん解放の高松闘争への総決起集会となりました。
冒頭、解放共闘の壹貫田康博議長が「国家の権力犯罪と真っ向から闘う石川一雄さん、星野文昭さん、大坂正明さんと固く団結して解放・無罪まで闘おう」とあいさつ。石川さんの5・23メッセージが読み上げられ、不屈に闘う石川さんとの連帯を固めました。
続いて事務局が基調を提起しました。「下山鑑定を武器に国家犯罪を打ち砕き、狭山闘争勝利・部落解放をかちとろう! 連合分裂・崩壊の情勢の中で、安倍の労働法制改悪、改憲と戦争の翼賛勢力と成り果てた部落解放同盟をぶっ飛ばし、階級的労働運動の拠点を組織し全国水平同盟を建設し、人間が人間らしく生きられる社会をつくろう! 狭山と星野は一体だ。6・3高松へ総決起しよう」
全国水平同盟からのメッセージが紹介されました。
高陽第一診療所労組の仲間は香川からの「6・3高松アピール」を紹介、6・3高松に全力で結集しようと訴えました。動労西日本、広島連帯ユニオン、自治体労働者、婦人民主クラブ全国協広島支部、在日朝鮮人労働者、広島大学部落解放研究会から、自らの闘いと狭山・星野の闘いは一つだという確信に燃えた決意表明が続きました。
締めは広島労組交流センターの植野定雄さん。「韓国の労働者はハンサンギュンさんを奪還した。これに続いて狭山・星野闘争に勝利しよう! 6・3星野解放高松闘争はその第一歩だ。ここから7・1国鉄闘争全国集会、8・5―8・6ヒロシマへ総力をあげよう! 9月の改憲・戦争阻止!大行進運動の立ち上げに向けて団結して闘おう!」と訴え、団結ガンバローを三唱しました。
(部落解放広島共闘会議・奥村毅)