知る・考える 用語解説 JR総連-首切りと合理化と組合つぶしの先兵
週刊『前進』02頁(2944号02面05)(2018/05/31)
知る・考える 用語解説
JR総連-首切りと合理化と組合つぶしの先兵
1980年代の国鉄分割・民営化攻撃に屈服し国鉄当局と「労使共同宣言」を結んだ動労などが、当局の主導で結成したJR内労組の連合体。中心は動労カクマルである。
国鉄分割・民営化は、労働組合の解体と改憲を狙う大攻撃だった。当時の動労カクマルはこれに恐怖し、組織を温存するために鉄労、全施労とともに当局とのあいだで「労使共同宣言」を結び、首切り協力、スト絶滅を誓い、国鉄労働者20万人の首切りの先頭に立った。総評からも脱退して中曽根の総評解体攻撃の手先となり、国労・動労千葉に対して、資本すらやれない凶暴な手口で襲いかかった。
91〜92年には内部対立からJR西日本、東海、九州、四国で旧鉄労系が次々と脱退し、JR総連は基本的に東日本(東労組)、北海道、貨物のみとなった。
JR資本はJR総連を職場支配の道具として使い、外注化、合理化を労働者の怒りを抑えつけて強行してきたが、これは巨額のカネや利権にまみれた、異様で腐りきった労資結託関係を生み出した。
しかし今日、JR資本の危機の中でJR総連は「用済み」にされ、2月にJR東資本が東労組との「労使共同宣言」の破棄を通告、30年間続いた結託体制は崩壊した。東労組は組合員の脱退が相次ぎ、4万3千人(昨年4月)からすでに3万人以上が脱退し、JR総連は崩壊を深めている。不屈に闘う動労総連合が、主流派への飛躍をかけていま全力で闘っている。