京大 立て看撤去に反撃 キャンパスで闘いが高揚
週刊『前進』02頁(2942号01面04)(2018/05/24)
京大
立て看撤去に反撃
キャンパスで闘いが高揚
(写真 京都大学当局の立て看板撤去の暴挙に対して、創意工夫をこらした京大生の立て看板が何枚も設置されるなど、学生の闘いは一層大きく盛り上がっている【京都大学】)
京都大学の立て看板規制をめぐる攻防が大注目を浴びています。5月1日の規制適用を阻止した闘いをきっかけに、創意工夫をこらした京大生の取り組みに全国から熱い連帯が寄せられています。学生全体も勢いづき、むしろ立て看板は増えているぐらいです。
このような高揚に対し、5月13日早朝、京大当局はすべての立て看板の一斉撤去を強行しました。しかしただちに数枚の立て看板が出され、14日深夜には、当局が回収した立て看板を保管している場所(通称「タテカン墓場」)に30人ほどの学生有志が結集。立て看板の奪還と数十枚の再設置が行われました。
追いつめられた当局は、14日深夜には職員に警備体制をとらせ、タテカン墓場の「フェンスが破損していた」ことを口実に警察権力を学内に導入し弾圧してきました。そして16日には被害届を提出したのです。断じて許せません。
17日早朝、京大当局は再び立て看板を一斉撤去しました。マスコミも大注目の連日の攻防を経て、闘いは新しい局面に入っています。
学生側の士気は高く、闘いは盛り上がり広がっています。京大で守られてきた数ある「自由」の一つに過ぎなかったタテカンは、大学自治をめぐる攻防の最大焦点となりました。規制反対の新団体や運動も立ち上がり、キャンパスは活性化しています。「大学改革」の中での管理教育に怒り、多くの学生が続々と決起しています。京大学生メディア「360°」で行った世論調査では京大生・京都市民を中心に80%以上の立て看板への支持があります。看板製作費用をカンパしてくれる周辺住民もいます。
山極壽一総長の「リベラル」の仮面がはがれる一方、学生の自己解放的な共同性の復権が始まり、全国に広がる突破口となりつつあります。繰り返されてきた自治破壊と自分たちの存在への無力感、そのすべてがひっくり返る闘いにしていきます!
(京都大学・A)