5・24請求異議裁判・デモへ 7月結審阻み市東さんの農地守れ

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週刊『前進』04頁(2941号04面01)(2018/05/21)


5・24請求異議裁判・デモへ
 7月結審阻み市東さんの農地守れ


 5月24日、千葉地裁民事第5部(高瀬順久裁判長)で、三里塚芝山連合空港反対同盟・市東孝雄さんの請求異議裁判が開かれる。地裁を包囲するデモと傍聴に全力で駆けつけよう。
 前回の裁判で高瀬裁判長は、5月24日、6月28日の2回で人証調べを行い、さらに7月17日に弁論期日を入れるとした。顧問弁護団が学者・専門家証人の採用を強く求めると、高瀬は「期待しないでくれ」などと言い、「7月結審・今秋判決」の意図をあからさまにした。絶対に許すことはできない!
 この早期結審策動は、安倍政権による戦争・改憲プランと軌を一にするものであり、成田軍事空港完成へ向けた「農地の戦時徴発」とも言うべき攻撃だ。
 市東さんの農地は祖父の代から100年耕してきたものであり、揺るぎない耕作権がある。成田空港会社(NAA)は農地法の「耕す者に権利あり」との基本理念を踏みにじり、卑劣にも農地法を悪用し、民事裁判で市東さんの農地を奪おうとしてきた。農地法裁判は一昨年10月に最高裁で上告棄却され、農地取り上げを認める不当判決が確定したが、市東さんはその強制執行を阻む請求異議裁判を起こし闘ってきた。まさに国家権力と労農学人民とが真正面から対決しているのがこの請求異議裁判であり、確定判決の執行を1年半以上も阻むという画期的地平を切り開いた。
 そして今や結審攻撃との対決という緊迫した重大局面を迎えている。
 本来、農民の農地を強制的に取り上げるには「公共事業」の名のもとに、土地収用法を適用するしかない。実際に、1971年の強制代執行において、許すことのできない国家暴力が行使された。大量に動員された機動隊が、敷地内・取香に住む反対同盟の大木よねさんに襲いかかり、激しい暴行を加え、前歯をへし折り、気絶させ、家から連れ出して地面に放り出した。そして家を取り壊した。この事件をはじめ、空港建設の過程は流血の農民圧殺・農地強奪の歴史だ。
 このあまりの不正義・非道ゆえに、半世紀を超える反対同盟の闘いが人々の共感を呼び、空港建設は行き詰まり、事業認定は失効した。NAAは「二度と強制的手段はとらない」と社会的に公言せざるを得なくなった。
 その「公約」を破って、今また空港拡張のために、市東さんの農地を暴力的に奪おうとしている。絶対に許してはならない。
 次回の裁判では、大木よねさんに対する71年強制代執行の有り様を目撃した2人の証人尋問が行われる。
 市東さんは、「ここで農業を続けることが私の闘い」と不動の信念を表し、今日も額に汗して農地を耕し有機野菜を育てている。
 周辺住民の怒りと結合し、空港機能強化(第3滑走路建設と飛行時間延長)を粉砕しよう。追い詰められたのは安倍政権とNAAだ。労農学連帯の神髄を発揮し、農地強奪を実力阻止しよう。5・24請求異議裁判闘争に大結集しよう。

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5・24請求異議裁判・デモ
 5月24日(木)
 正午 千葉市中央公園集合 千葉市内デモ
 午後2時開廷 千葉地裁

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