鈴木同志への有罪判決弾劾 大阪地裁 証拠なしに「犯人蔵匿」断定
週刊『前進』04頁(2939号04面01)(2018/05/14)
鈴木同志への有罪判決弾劾
大阪地裁 証拠なしに「犯人蔵匿」断定
4月27日、「犯人蔵匿」でっち上げ弾圧粉砕裁判の判決公判が大阪地裁第2刑事部(伊藤寿裁判長)で行われた。伊藤裁判長は鈴木哲也同志に1年8月(未決算入220日、求刑2年)の実刑判決を下した。警察・検察の作文どおりの反動判決であり、断じて許せない。
鈴木同志は17年5月に不当逮捕されたが、その件では不起訴になった。にもかかわらず1971年の渋谷暴動闘争で「殺人罪」をでっち上げられ指名手配されていた大坂正明同志をかくまったとして不当にも本件で再逮捕・起訴された。
10カ月の裁判をとおして検察は結局、何ひとつ立証できず、「推量」と作文のみで判決に至ったことは国家権力の敗北宣言そのものだ。ブルジョア的正義性を粉飾することもできず、労働者階級の敵としての姿をますますさらけだした。
4・27伊藤判決は何よりも、「『線を引いて読んだ跡がある前進と星野新聞が押収されていること』は男A=大坂正明を事前から知っており、殺人罪などの犯罪で指名手配を受けていることを知りながら匿(かくま)った証拠」であると強弁している。
また「多額の金銭が押収されたことは組織的支援を受けて男A=大坂正明を匿っていた証拠」と一切の立証抜きに決めつけている。
さらに、「DNA鑑定で『親族と断定しても矛盾しない』から男A=大坂正明であると認定できる」とこれも強弁している。警察権力の違法捜査の拡大ついてもすべて容認し、共謀罪の全面化を推進している。
4・27判決は、星野文昭さんを奪還する闘いが6・3高松闘争を頂点として大きな階級的うねりを開始していることが国家権力・司法権力を追い詰めていることの現れでもある。星野闘争が国鉄闘争と一体で30年にわたる新自由主義攻撃を完全にうち破り、プロレタリア革命の号砲となろうとしている。「犯人蔵匿」でっち上げ弾圧粉砕はプロレタリア革命の最前線の闘いだ。全力で勝利しよう。
闘いは第2ラウンドに突入する。国家権力のでっち上げを打ち砕き、鈴木哲也同志の無罪奪還をかちとろう。
(近畿救援会・Y)