奈良市従 「組合活動停止」撤回しろ 「解雇・除名」策動は粉砕

週刊『前進』04頁(2939号02面02)(2018/05/14)


奈良市従
 「組合活動停止」撤回しろ
 「解雇・除名」策動は粉砕


 「組合活動停止処分」って何だ!?絶対に許せません! 奈良市従統制委員会は4月20日付けで、第三支部長、第四支部長、女性部長、書記に対して、1~3年ないし無期限の組合活動停止というでたらめな処分を出しました。奈良市従統制委員会では、書記の解雇と、第三支部長、第四支部長、女性部長の除名が狙われ、日々ギリギリとした攻防が続いてきました。そして団結の力で、解雇と除名の策動を粉砕したことは大勝利です! しかし、組合活動停止など絶対に許せません。ただちに処分撤回の闘いに入っています。
 統制委員会に先立つ4月18日の早朝、雨の中、奈良市清掃工場のそばに30人を超える仲間が集まりました(写真)。「何が起きたのか?」と驚いた様子で通勤してきた清掃労働者が次々車を停めてビラを受け取っていきました。同時に「吉谷書記の解雇をするな! 仲川市長の現業全廃攻撃と闘おう!」のシュプレヒコールも響きわたりました。
 今日にいたる奈良市従の分岐は、下水道の民間委託反対の闘いと、清掃非正規職解雇反対の闘いをめぐって激しくなりました。2017年6月に清掃職場で1人の非正規職の仲間が解雇されたことに対して、解雇反対のビラをまいたことを口実に、組合本部は統制処分にかけるというのです。労働組合の名をもって、書記の解雇や支部長を除名するのは、奈良市従という組合を無くすような、とんでもないことです。
 この日の闘いを通して、奈良市従で起きていることは、JR東労組で起きている大量脱退や、連合崩壊、連合―自治労が産業報国会化していることと同じだとはっきりしました。
 仲川市長も安倍首相と同じ! ウソとだましの民営化攻撃は、労働組合の闘いで粉砕できます!
 今年3月、仲川市長は、解放教育を担ってきた市費教員の解雇攻撃にふみきりました。しかし、日教組奈良市が市役所での座り込みの実力闘争を開始したとたん、現場の怒りは爆発し、PTAも行動を開始し、市議会は紛糾しました。ペテン的ではありますが5000万円の予算をつけさせ、奇跡的な勝利も生み出しました。仲川市長は部落の団結をバラバラにすることを決断しているからこそ、奈良市従つぶしと現業全廃に執念をもっています。
 労働組合が現場の民営化や解雇、評価制度に反対して闘うのは当然のことです。当局の不当労働行為と闘わずに、闘う者を排除すること自体が組合つぶしの攻撃です。
 この過程の闘いを通して、日教組奈良市や関西合同労組、動労西日本、全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部奈良ブロック、同トラック支部MK運輸分会といった、奈良の地域の団結はますます深まりました。
 また関西全域からかけつけてくれた自治体の仲間とともに泉佐野市議選に全力投球! この労働者階級の団結の力で生きぬいて、この社会を根底から変えましょう!
(関西自治体労働者・三上淳)

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