「復帰」46年 5・15沖縄闘争アピール 国際連帯とゼネストで基地なくせ 日米安保・地位協定を粉砕し、辺野古阻止・非正規職撤廃を

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週刊『前進』02頁(2938号01面01)(2018/05/10)


「復帰」46年 5・15沖縄闘争アピール
 国際連帯とゼネストで基地なくせ
 日米安保・地位協定を粉砕し、辺野古阻止・非正規職撤廃を


 4月27日の南北首脳会談は、東アジアの戦後革命を圧殺して成り立った「朝鮮半島の南北分断体制」の崩壊の始まりを示しています。その激動情勢を根底で動かしているものは、「ろうそく革命」でパククネ政権を打倒した民主労総(全国民主労働組合総連盟)を先頭とする韓国の労働者人民と全世界の労働者階級の闘いです。
 「復帰」46年の5・15沖縄闘争を全世界、とりわけ韓国労働者階級と連帯し、米日帝国主義の朝鮮侵略戦争を「始まる前に止める」沖縄全島ゼネストへの総決起の合図としよう! 青年労働者と学生は、非正規職の雇い止め解雇と真っ向から闘う日本IBM・ビジネスサービス労働組合と沖縄大学学生自治会を先頭に、職場とキャンパスから団結して立ち上がろう! 5・15沖縄闘争を、国際連帯と全島ゼネストで辺野古基地建設を阻止する闘いの新たな出発点にしよう!

朝鮮侵略戦争と沖縄の米軍基地

 米帝は北朝鮮への侵略戦争を断念していません。日帝・安倍政権も米帝との対立をはらみつつ、独自の利害で戦争を狙っています。両帝国主義にとって朝鮮侵略戦争は、朝鮮人民の南北分断打破=革命的統一の闘いの圧殺が狙いであり、同時にアジア・太平洋地域をめぐる米日欧・中国の勢力圏争いの戦争だからです。
 米帝は自らの軍隊が新自由主義の下でボロボロになっても、その軍事力に依拠しています。そのことを示しているのが沖縄の米軍の現実です。辺野古への新基地建設を要として、大規模な米軍再編が進められています。オスプレイやヘリなどが墜落や部品落下、緊急着陸を繰り返しながら激しい実戦訓練を繰り広げています。いつ再び三度の墜落事故を引き起こすかもしれない。これが「復帰」46年目の沖縄の現実です。

危機の焦点=日米安保・地位協定

 アジアにおける戦後体制の崩壊とは、日帝の危機が一挙に深まる時代です。日帝は「敗戦帝国主義」のままでは帝国主義として延命していくことはできません。しかし日帝が「敗戦帝国主義」としての制約を取っ払うということは、日米安保条約の問題=沖縄を始め日本全国に展開する米軍基地と駐留する米軍をどうするのか、という問題になります。
 日米安保条約は前文で、「両国が......個別的又は集団的自衛権の固有の権利を有する」ことを確認していながら、日米地位協定では「合衆国軍隊の地位」のみを定めています。ここに「戦勝国」と「敗戦国」の力関係が刻まれています。だから横田基地へのオスプレイの前倒し配備も米軍は平然と強行するのです。
 在沖米軍基地は、米軍、特に海兵隊が「血を流して」獲得・占領したシンボルであり、海兵隊施設には沖縄戦で名誉勲章を受章した海兵隊員(その多くが沖縄戦で戦死)の名前が付けられています。日米地位協定ではその第2条で具体的な施設及び区域が、第25条で定める合同委員会で確認されることになっています。沖縄の米軍基地は1972年5月15日の合同委員会で確認されました。これが「5・15メモ」です。沖縄の米軍基地には、戦後の米帝と日帝との歴史的な力関係が刻まれています。沖縄の労働者階級は、この関係を含む帝国主義による支配のすべてを転覆し、新たな世界を創造していく歴史的な主体です。

労働者の闘いで新時代を開こう

 この闘いの最大の担い手が基地で働く労働者です。基地労働者の存在は日米地位協定の第12条で規定されていますが、旧日米安保条約下の行政協定(現在の日米地位協定)では「保安解雇手続」の項目はありませんでした。それが1950年代、旧日米安保条約下の基地労働者の闘いの中で問題となりました。新日米安保条約では「復帰」闘争過程での大量解雇攻撃と並んで、沖縄の基地労働者が日米地位協定下におかれることに対する予防反革命として位置づけられました。
 日本国憲法も日米安保条約も日米地位協定も、その本質は米帝と日帝による労働者支配のあり方です。沖縄の労働者階級は沖縄戦終了後、本土の労働者階級から分断されました。沖縄の労働者階級の闘いは、帝国主義による分断支配と侵略戦争と闘う国際連帯闘争として開始されました。米軍政は「基地の島」の本質から、沖縄の労働者に対して「非正規職の島」の現実を強制しようとしてきました。これに対して声を上げたのが基地で働く青年労働者であり学生でした。その闘いは1950年代から半世紀以上連綿として受け継がれ、ついに戦後世界体制が崩壊し新たな革命の時代が到来しました。
 新自由主義の崩壊の中から立ち上がる青年労働者と学生こそ、新たな革命の時代の担い手です。
 日米地位協定を粉砕し、安保粉砕・基地撤去へ!  朝鮮侵略戦争阻止! すべての青年・学生は、職場・キャンパスで団結して決起し、革共同沖縄県委員会とともに前進しよう!

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「復帰」46年5・15沖縄闘争

●日本IBM・ビジネスサービス労働組合
 支援共闘会議第5回総会
 12日(土)午後1時 沖縄県青年会館(那覇市久米2―15―23)
●5・12国際通りデモ
 12日(土)午後4時 県庁前県民広場を出発
 主催 沖縄労組交流センター
●「復帰」46年5・12沖縄集会
 12日(土)午後6時 沖縄県青年会館
 主催 沖縄集会実行委員会(呼びかけ 国鉄闘争全国運動・沖縄)
●5・13平和とくらしを守る県民大会
 13日(日)午後1時30分 宜野湾海浜公園野外劇場
 主催 沖縄平和運動センター
●オキナワとヒロシマを結ぶ全国青年労働者交流集会
 13日(日)午後5時 沖縄県青年会館
 主催 青年集会実行委員会

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