4・15大阪 在日の会先頭に入管集会 労働者の国際連帯の力示す
4・15大阪 在日の会先頭に入管集会
労働者の国際連帯の力示す
「朝鮮戦争は絶対反対!労働者はひとつだ!『私を生きさせろ!』」のスローガンのもと、外登法・入管法と民族差別を撃つ関西集会が4月15日、大阪市立中央会館で開かれ、150人が集まりました。最初に、4周年を迎えたセウォル号事件の犠牲者に黙祷(もくとう)を行いました。
主催者あいさつは、関西合同労組阪神支部支部長でもある、「朝鮮戦争に反対する在日朝鮮人の会」の許用晧(ホヨンホ)代表が行いました。
「体を張って勝利」
許さんは、韓国でパククネ政権を先頭で打倒した民主労総ソウル地域本部訪日団を熱烈に歓迎する言葉で始めました。そして関西合同労組にかけられた共謀罪の先取り弾圧は、在日の決起と国際連帯に対する恐怖からくる弾圧であり、これに対して体を張って完全黙秘・非転向を貫き、団結の力で勝利したことを報告しました。「私の解雇撤回18年の闘いは在日労働者としての誇りを持った闘いであり、民主労総と動労千葉から絶対非和解で闘うことを学んだ。戦争の前には必ず在日への弾圧が始まるが、分断をぶち破る闘いがついに始まっている」と力強くあいさつしました。
基調報告を実行委員の木下浩平さんが行いました。
「昨日、米トランプ政権はシリアへの空爆を強行し、安倍はすぐさま空爆支持を表明した。労働者の実力で安倍を監獄へたたき込もう!」と訴え、1年間の闘いを報告しました。共謀罪弾圧を打ち破って大阪・鶴橋、川崎・桜本での朝鮮戦争反対デモで急速に地域を獲得し、「朝鮮戦争に反対する在日朝鮮人の会」を結成し、民主労総のDVD上映定例会を持つことで地域に定着し始め、結集軸となりつつあること。また、2月に旭非正規職支会を迎えて共に闘った解雇撤回闘争を通して「労働者はひとつ」を実感することができたと報告しました。
そして「入管闘争が労働運動、労働組合の正面課題であることをはっきりさせ、力強く復権させよう!」と訴えました。
次は、民主労総ソウル地域本部のヨンスノク首席副本部長とヤンミジョン企画次長が登壇。ヨン首席副本部長は、「ロウソク抗争を通じて政権は交代したが、労働者にはまだ暖かい春は来ない。国際連帯の力で共に行動します」と訴えました。(要旨別掲)
職場でJアラートに対し、「戦争協力拒否」を闘っている教育労働者がカンパアピール。
労組の闘いを軸に
集会後半は、五つの闘争報告。一つ目は、高槻医療福祉労働組合から、春闘ストライキを貫徹した闘いです。二つ目は、日教組奈良市が、非正規教育労働者26人もの解雇攻撃と闘った、自信のみなぎる闘争報告でした。
三つ目は、広島連帯ユニオンから在日三世、被爆三世の非正規労働者の闘いの報告です。韓国ソンジュとの交流闘争や解雇撤回闘争、旭非正規職支会編の本『野の花、----工団に咲く』の感動などが語られ、最後に8・5〜6ヒロシマ国際連帯闘争への結集が呼びかけられました。
四つ目は、関西合同労組から5月泉佐野市議選に立つ中川いくこさんの勝利に向かって全力で応援を、との訴えがありました。
最後に動労西日本の橘日出夫さんが、動労総連合のストライキ闘争がJR総連・東労組の歴史的崩壊の情勢を引き出し、闘う労働組合をよみがえらせる絶好の時が訪れていると、戦闘宣言を発しました。
特別決議案「日本軍軍隊慰安婦問題『日韓合意』破棄!始まる前に朝鮮核侵略戦争を阻止しよう!」を婦人民主クラブ全国協議会が読み上げ、全参加者の拍手で採択しました。
韓国も日本も課題は共通、正規と非正規の労働者の団結、民営化と分断攻撃との闘い、時代認識をはっきりさせて闘おうとまとめの提起が行われ、御堂筋デモに打って出ました。
デモコールの「シリア侵略戦争反対!」の呼びかけに、多くの青年労働者が共鳴し、こぶしを突き上げるなど、多くの市民・労働者の合流が生まれ、元気なデモを実現できました。
(集会実行委員会・村治道子)
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正規、非正規、女性、青年が連帯し
民主労総ソウル本部 ヨンスノク首席副本部長
韓国は、ロウソク抗争を通じて政権交代をさせました。労働者が最先頭に立ってすべての積弊清算を叫びました。しかし私たち労働者には暖かい春は来ていません。
民主労総は最低賃金1万㌆を直ちに実現することを要求しています。財閥資本家たちが独占する構造の中で搾取され、あらゆる弾圧を受けている労働者の要求はあまりにも当然です。人間らしく生きたい、家族との団らんの時間がほしい、夢と未来を設計したいと言っています。
正規職、非正規職、女性、青年、すべての労働者が、地域や産別労組間で連帯し、財閥資本家たちと保守勢力に対し、強力に闘い、労働者の権利を取り戻さなければなりません。韓国をこえて、どこであろうとも闘争連帯の力で共に行動します。