福島と結び泉佐野で集会 中川さん 〝泉州にNAZENを〟

週刊『前進』04頁(2935号03面01)(2018/04/23)


福島と結び泉佐野で集会
 中川さん 〝泉州にNAZENを〟

(写真 会場を埋める大結集)

(写真 中川いくこさんが元気に発言【4月14日 泉佐野市】)


 4月14日、泉佐野市内で「なくそう原発!とめよう戦争!4・14NAZEN関西集会」を開催しました。
 集会に先駆けて青年を中心にした街頭宣伝とデモを行い、この日の朝の米英仏によるシリア爆撃を弾劾して、「トランプ・安倍は戦争やめろ」と訴えました。戦争に対するものすごい危機感を、街のすみずみでビンビンと感じる状況でした。
 生涯学習センターで行った集会は、地元をはじめ全関西から集まる大盛況で、基調報告と3人の特別報告・提起をもとに活発な討論になりました。
 基調報告を行ったNAZEN関西代表の村山晃さんは、トランプによるシリア空爆と北朝鮮への戦争策動を弾劾し、とりわけ戦争と被曝強制の手先として労働組合が旗を振ろうとしていることへの危機感を訴えました。
 また、JR東労組解体は労働運動全体を改憲賛成・戦争賛成へと転換させることを狙った安倍と資本の攻撃であり、民営化・非正規職化が戦争のための労組解体攻撃として激化していると現下の攻防を報告。この情勢に対して、動労水戸が住民との団結にかけて被曝労働拒否で闘っているように、労働組合が今こそ改憲阻止・戦争絶対反対、原発反対で全人民の先頭で闘おうと呼びかけました。
 三つの特別報告は、現場で闘う3人が行いました。
 1人目として、福島診療所建設委員会代表の佐藤幸子さんが「復興キャンペーンのうそを暴く」と題して福島の現状を報告しました。
 佐藤さんは、3月に逝去されたふくしま共同診療所の松江寛人・前院長に対する追悼と感謝を述べた後、復興キャンペーンを鋭く批判しました。福島大学名誉教授の清水修二や立命館大学名誉教授の安斎育郎らが出版した本で「福島の放射線は大丈夫」と主張していること、富岡町の学校が再開されたが生徒は小中学校あわせて15人しかおらず、国は「生徒がゼロになるまで学校は続ける」と言っていること、放射性物質セシウム137が汚染水で1日あたり20億ベクレル漏れて海に流されていると発表されたことなど、驚くことばかりの内容でした。
 2人目は動労水戸の国分勝之副委員長です。「被曝労働拒否でたたかう」と題し、労働組合として原発事故といかに向き合い、闘ってきたかを報告しました。
 国分さんは、「福島第一原発は使用済み燃料を取り出せるかどうかという段階でしかなく、住民を帰還させることなどありえない」と弾劾。今年の3月17日に福島県楢葉町で開催された、清水修二らが主催する県民集会は「福島県民は原発事故を忘れろ」というものであり、労働組合が政府の言いなりになろうとしていると怒りを込めて訴えました。
 3人目は、関西合同労組泉州支部書記長・関西新空港絶対反対泉州住民の会代表であり、5月泉佐野市議選に立候補を表明している中川いくこさんです。
 中川さんは、「今こそ私たち労働者住民の力で安倍・千代松を倒そう」と題して決意を語りました。トランプによるシリア空爆と朝鮮侵略戦争を弾劾し、市議選をとおして泉州にNAZENをつくりだすこと、戦争反対の闘いをつくりだすことを最大の課題として挑戦すると発言しました。
 討論では、泉佐野市の千代松市長が丸ごと民営化によって公民館などすべてを資本に売り渡していることへの怒りが出され、中川いくこ必勝への期待と決意が次々と語られました。
(NAZEN関西・M)

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