伊方2号機の廃炉決定 毎週の金曜行動は通算300回に
週刊『前進』04頁(2933号02面04)(2018/04/16)
伊方2号機の廃炉決定
毎週の金曜行動は通算300回に
(写真 昨年11月11日に地元住民の呼びかけで行われた、伊方原発のゲート前行動。愛媛県職労も横断幕を持参して参加した)
3月27日、四国電力は伊方原発(愛媛県伊方町)の2号機廃炉を決定しました。四国電力の佐伯勇人社長は基準地震動の見直しで大規模な対策工事が必要となり「投資回収リスクが払拭(ふっしょく)できず、苦渋の判断」と述べました。安全のためではなく、カネもうけが理由でした。
老朽炉の廃炉の動きは再稼働の狙いと一体です。
伊方3号機の「運転差し止め決定」が昨年12月13日に広島高裁で出て、今年9月末までの稼働を阻止しています。ヒロシマ反核運動の闘いと伊方原発反対運動の力が結びついた勝利です。このことが四国電力資本を徹底的に追い詰めています。四国電力資本は3月30日に広島高裁へ新たな訴状を提出し、3号機差し止め決定の転覆を狙っています。9月末まで裁判をめぐっても攻防が続きます。
玄海原発3号機(佐賀県玄海町)が再稼働した直後の3月30日、蒸気漏れを公表しました。配管に直径1センチの穴が開いていたまま再稼働を強行していたのです。原発を再稼働することがどれだけ危険なのか、あらためてはっきりしました。原発はすべて停止し、停止している原発はただちに廃炉作業に向かう以外にありません。全原発を廃炉にしましょう。
毎月11日には、伊方原発のゲート前で「廃炉へ座り込み行動」が続けられています。呼びかけは地元と近隣の女性たちの会です。原発と人間は絶対に共存できないとの思いと、フクシマとの連帯のための行動です。毎月、県内と県外から集まりますが、伊方の地元からも参加があり、声が届くようになってきました。
原発前で原発労働者、工事業者、警備員など労働者に粘り強く訴える行動は必ず彼らに届いているし、原発の中から「被曝労働を許さない」という声が上がるよう団結を求めています。
松山市では毎週金曜日、愛媛県庁前での金曜行動を続けています。4月20日で通算300回になります。雨の日も厳冬期もみんなで集まって声を上げ続けています。この行動を通して多くの仲間と出会い、県庁の労働者にも訴え続けてきました。愛媛県職労の闘いとも結びつき、労働組合の被曝労働拒否の闘いをなんとしても発展させていきたいと思います。
安倍政権への怒りと固く結びつき、全原発廃炉までともに闘いましょう。
(NAZENえひめ・平野)