改憲阻止の決戦に突入 新たな三里塚闘争の出発を宣言

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週刊『前進』04頁(2931号01面01)(2018/04/09)


改憲阻止の決戦に突入
 新たな三里塚闘争の出発を宣言


安倍を監獄へ! 星野さん解放!
動労総連合先頭にJR資本と対決し「働き方改革」法案粉砕・連合打倒を

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(写真 熱気あふれる集会の後、第3滑走路粉砕・農地死守の決意を固め700人が団結ガンバローを三唱【栗山公園】)

(写真 反対同盟を先頭に成田市街地を意気高くデモ行進した【4月1日】)

第3滑走路粉砕

 4月1日、三里塚芝山連合空港反対同盟が主催する全国総決起集会が成田市栗山公園で開かれた。快晴のもと全国から700人の労働者・農民・学生・市民が結集し、市東孝雄さんの農地を守り、第3滑走路建設=成田空港機能強化を粉砕することを固く誓い合った。(発言要旨3面)
 正午、司会の太郎良(たろうら)陽一さんが開会を宣言。伊藤信晴さんが主催者あいさつに立ち、全学連が機動隊と激突し三里塚実力闘争の原点となった1968年2・26の成田市営グラウンドの闘いがこの地で爆発したことを確認した。
 基調報告を東峰の萩原富夫さんが行った。①請求異議裁判が証人調べに入る。裁判闘争に大結集しよう。②4者協議会で最終合意された機能強化策は、移転と騒音地獄を強制する住民無視の暴挙だ。新たな北総住民の反乱を起こそう。③沖縄・福島と連帯し、戦争・改憲の安倍政権を打倒しよう。国際連帯・労農連帯を強化しよう。以上三つの課題・方向を提起し、現地に結集し市東さんの農地を守りぬくことを強調した。
 連帯のあいさつの最初に動労千葉の田中康宏委員長が立った。「本日は新たな三里塚闘争の出発点」と位置づけ、JR大再編を「改憲と一体の攻撃」と鋭く指摘し、改憲・戦争阻止大行進運動を推進することを力強く宣言した。
 全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の西山直洋さんは、「三里塚と連帯し安倍を引きずり下ろそう」と熱烈に呼びかけた。

耕すことが闘い

 市東孝雄さんが登壇すると、ひときわ大きな拍手と歓声が起きた。市東さんは「どんな判決が出ても、畑を耕し農地を守ることが私の闘い」と述べ、その泰然自若としたたたずまいが参加者の胸を打った。
 反対同盟顧問弁護団事務局長の葉山岳夫弁護士は、騒音激化による深刻な健康被害を弾劾し、請求異議裁判の7月弁論打ち切りの暴挙を許さないと述べた。
 緑色ののぼりを林立させて全国農民会議が登壇し、新潟の秋山和雄さんが発言した。「資本主義では農民の生活は成り立たない」と断じ、「日本農民運動をつくり変える」と約束した。
 婦人行動隊の宮本麻子さんのカンパアピールに続き、反戦歌手の川口真由美さんがギター弾き語りで闘争歌を熱唱した。「反対同盟の歌」では同盟も総出で合唱に加わった。
 司会を宮本さんに交代し、椎名千恵子さんが福島からの連帯発言に立ち、国が放射線による健康被害をごまかしながら五輪開催と戦争政策を進めることに激しい怒りを表した。
 さらに多くの人々が三里塚と自らの現場を結んで発言した。「星野文昭さんをとり戻そう!全国再審連絡会議」共同代表の戸村裕実さんは、高松で開く6・3全国集会への参加を呼びかけ、戸村一作反対同盟委員長が50年前にこの地で機動隊の暴行を受け、実力闘争への自己変革を開始したことへの感慨を表した。

成田市街をデモ

 北原健一さんは「お礼のあいさつ」として50年不屈の闘いの感動を表し、「さらに50年、100年闘う」と壮大な展望を語った。
 最後に太郎良さんが「強制執行が襲いかかってきたら天神峰に駆けつけよう!」と力強く訴え、団結ガンバローを三唱した。
 長蛇のデモ隊列が会場から繰り出した。国道51号線から成田山新勝寺の新参道へ。さらに沿道の多くの市民の注目を浴びながら満開の桜並木の電車道(路面電車跡)を進み、成田商工会議所と成田市役所に迫った。最後に再び栗山公園に入り、デモを終えた。

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