築地を守れ!4・14集会へ 「豊洲」は破綻、闘いはこれから
築地を守れ!4・14集会へ
「豊洲」は破綻、闘いはこれから
築地市場は、水産物など生鮮食品の日本最大の卸売市場だ。1935年開場以来、食の安全と安定供給を保障してきた。しかし小池都知事は築地市場を破壊・更地化し、「豊洲市場」への移転を強行しようとしている。闘いはこれからだ。築地労働者と団結し、築地を守り抜こう!
解決不能な毒物
築地市場の豊洲移転攻撃は、石原慎太郎をはじめとした歴代都知事が、銀座の地続きである築地の巨大利権に群がるゼネコンや開発業者や流通資本のために、違法を承知で決定・強行してきたものだ。それは森友学園事件の千倍規模の公的資産の横流しである。
小池も石原と同じく巨大利権と賄賂のオリンピックを使い、「今年10月11日の移転」を既成事実のようにして築地の破壊・更地化を強行しようとしている。しかしその一方で「豊洲市場」の破綻の現実が次々と暴かれている。
「豊洲市場」は東京ガスの工場跡地に造られ、青酸化合物などの毒物が大量に埋蔵されていた。それを〝地下水位を下げれば毒物汚染も液状化も防げる〟と言って追加工事を進めてきたが、水位はまったく下がらず、毒物も次々と高濃度で検出されている。小池らは、変更届も出さないで「追加工事」をやったことが違法にあたると追及され、謝罪に追い込まれた。しかしここに至っても「基準は超えていても科学的には安全だ」(!?)と言い張り、環境調査をやり直さないまま移転を狙っている。しかし豊洲は今も土壌汚染対策法上、完全な違法状態である。しかも地震が起これば液状化は不可避だ。だから小池は安全宣言ができないのである。
「豊洲市場」の現実は、ターレー(荷役用運搬車)が曲がれないカーブや上れないスロープ、大卸と仲卸、水産棟と青果棟が道路で分断されていて行き来もできない、1店舗あたりの面積が狭くてマグロなどの大物をさばけない等々といった始末だ。観光施設「千客万来施設」も、「商売にならない」と撤退含みで江東区も協議を打ち切った。
さらにこの間、何カ所もの耐震偽装が発覚した。柱脚の鉄量が基準の56%しかなく、地震で崩壊の可能性が暴露されている。豊洲の設計を一手に扱っている日建設計による大犯罪だ。豊洲には今「耐震マーク」が表示されているが、ホームページには「『耐震マーク』は耐震性を保証するものではありません」と書かれている。詐欺同然だ。
必ず阻止できる
小池らの最大の狙いは11市場全部の民営化だ。安倍は今国会で中央卸売市場法の改悪をたくらんでいる。現行法83条の条文が19条に削減される実質的な撤廃であり、市場開設に民間参入を認め、公設市場を破壊する。それは仲卸つぶしと食の安全破壊であり、築地の豊洲移転と完全に一体だ。
小池はこれら一切を隠ぺいして移転を狙っている。この中で文書改ざん疑惑も発覚した。3月29日には、デモつぶしのために迷惑防止条例を改悪した。小池も安倍もまったく同じだ。築地の魂、仲卸の誇りにかけて、何よりも築地労働者の団結で、安倍・小池をまとめて倒そう! 絶対反対で団結すれば移転は必ず阻止できる。たとえ幹部だけで「移転日」を決めても、仲卸の仲間が「行かない」と言って団結すればこれを強制することはできない。都庁レストラン解雇撤回闘争、東交・都労連労働者とともに、労働組合を先頭に働く者の団結で築地破壊と豊洲移転を阻止しよう! 4・14集会に結集しよう!
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築地の移転を絶対とめる!4・14集会
4月14日(土)午後6時30分
京橋プラザ区民館2F多目的ホール(中央区銀座1―25―3、東京メトロ「新富町」駅から徒歩5分、都営地下鉄「宝町」駅から徒歩5分)
■講演 「豊洲市場」は耐震偽装/仲盛昭二さん(構造設計一級建築士、協同組合建築構造調査機構代表)
主催/合同・一般労組全国協、東京労組交流センター