改憲・戦争は絶対反対! 在日外国人との共同闘争を

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週刊『前進』04頁(2929号04面02)(2018/04/02)


改憲・戦争は絶対反対!
 在日外国人との共同闘争を

(写真 昨年4・16関西交流集会の後、来日した民主労総と共に在日集住地域の大阪・鶴橋駅前をデモ行進)

団結した力で改憲・戦争阻止

 東西入管集会が、「朝鮮核戦争は絶対反対!労働者はひとつ!私を生きさせろ!」をメーンスローガンに開催されます。
 世界の激動はますます深まり、新自由主義の破産と崩壊はもはやだれにも明らかになっています。同時に全世界で労働者民衆の総決起・総反乱が始まり、一つの共通の敵=新自由主義打倒へ押しとどめることができない潮流となって爆発しています。
 今こそ、ゼネストと国際連帯で朝鮮戦争を始まる前に止めよう! 3・25自民党大会直撃と日比谷集会―銀座デモで開始した「改憲・戦争阻止!大行進」を大胆に、全国に拡大しよう!
 こうした中で迎える東西入管集会は、非常に重要な闘いとなりました。
 日本人はもとより在日・滞日外国人、難民・仮放免者をはじめ、すべての労働者にとってまさに自分たちの集会なのです。「労働者はひとつ! 私を生きさせろ!」と団結して声を上げましょう。職場や地域の仲間に、自信と確信をもって4月東西入管集会への参加を訴えましょう。

鶴橋・桜本でデモ

 昨年、在日朝鮮人の集住地域である鶴橋(大阪市生野区)デモに続いて、関東最大の在日集住地域である川崎の桜本で12・16川崎反戦集会&デモが行われました。「慰安婦日韓合意2周年弾劾、朝鮮戦争始まる前に止めよう。ハルモニ・オモニの決起につながろう」のアピールが、深く広く急速に地域の人々を獲得しました。「戦争絶対反対、安倍を倒せ」の訴えは共感を呼び、解放感あふれる雰囲気に町を一変させました。年配の在日のオモニは「戦争絶対反対」と叫びながらデモに合流しました。
 一方、「オールかわさき」潮流の代表的人物は、「右翼に襲撃されたら責任取れるのか。桜本でのデモはやめろ......」ととんでもないことを主張しました。では「オールかわさき」とは一体何なのか。「オールかわさき」とは、市当局と運動体が一体となり、在日の闘いを体制の枠内に抑えこむものだということです。だからこそ差別反対を言いながら、差別の元凶である「戦争反対、安倍打倒」とは言わないのです。
 問われている課題は、私たちが本当に地域・職場に責任を取る勢力と組織に飛躍することです。労組拠点建設、地域合同労組建設を軸にした地域ソビエト建設は待ったなしです。

入管闘争は労働運動の課題

 外登法・入管法と民族差別を撃つ全国研究交流集会は90年5月、関西大学で第1回を開催し、80年代後半の国鉄分割・民営化攻撃と一体で強まる度重なる外登法・入管法改悪攻撃と対決する闘いとして、在日朝鮮人の戦闘的潮流との共同闘争として始まりました。既成の民族運動をのりこえ、日本の労働運動を背景にした新たな入管闘争を模索するものでした。この闘いの中で入管収容所に対する運動も始まりました。
 まさに、入管闘争とは、民族、国籍、国境で分断されている労働者階級を一個の軍勢として形成する闘いそのものです。

共闘した戦後革命

 1946年5月1日、復活したメーデーには全国で125万人が決起。東京では「人民広場」となった皇居前広場に50万人が結集し、「働けるだけ食わせろ!」「戦犯者を根こそぎ追放しろ!」「民主人民政府即時樹立」のスローガンが掲げられました。戦争責任追及の叫びは、戦犯・昭和天皇ヒロヒトへの公然たる糾弾へと発展しました。
 さらに朝鮮戦争下の52年には、「労働者隊列の主軸を担ったのが、日雇い労働組合の朝鮮人労働者隊列であった。朝鮮人労働者と日本人労働者が、朝鮮戦争下に労働者階級解放の共同闘争、国際闘争を、日帝裕仁の眼前で、首都東京で爆発させた」(『序局』第6号)のです。この「血のメーデー」に続き吹田事件や名古屋大須事件など、全国でも闘いが展開されました。「戦後革命期の闘いの高揚は労働者人民の民族も国境もこえた階級的団結の力によって支えられていた」(『革共同50年史』・下巻24㌻)のです。
 こうした共同闘争は日本帝国主義によって、さらに北朝鮮スターリン主義によって分断されてきました。日帝にとって在日朝鮮人は潜在的内乱勢力でした。
 だからこそ、47年5月3日の新憲法施行の前日に、戦後の入管体制の出発点となる外国人登録令が最後の「天皇勅令」として公布されたのです。それは在日朝鮮人・中国人を日本人民と分断し、徹底した治安管理の対象とする攻撃でした。
 北朝鮮スターリン主義は、「在日朝鮮人は共和国の在外公民」と規定し、在日朝鮮人を日本の政治=階級闘争から切断しました。民族を越えて形成されていた階級的連帯を破壊する歴史的大罪です。
 こうして、日本人労働者と在日労働者人民を分断し、在日外国人の人権や生きる権利を求める闘いが、狭い救済運動、体制内運動に押しとどめられてきたのです。

東西交流集会に集まろう!

 今こそ、入管闘争が労働運動・労働組合の正面課題にあることをはっきりさせ、この闘いを力強く復権させましょう。すでにこの闘いは、動労千葉・動労水戸―動労総連合と共に階級的労働運動をよみがえらせようと闘う地域合同労組の闘いとして、全国各地で発展しています。
 共同性の復権をかけ根底的な決起を開始した在日・滞日外国人、難民・難民申請者をはじめ、すべての外国人労働者と共に安倍打倒へ! 「改憲・戦争阻止!大行進」運動の先頭に立とう。
 とりわけ、4・22全国研究交流の集いは神奈川大学で開催されます。青年、学生の総結集を呼びかけます。今こそ、民族・国籍・国境を越えた労働者の国際連帯で世界を変えましょう。共に闘いましょう!
〔革共同入管闘争組織委員会〕

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外登法・入管法と民族差別を撃つ東西交流集会
朝鮮核戦争は絶対反対! 労働者はひとつ!
「私を生きさせろ!」
■関西交流集会
 4月15日(日)午後1時開会
 大阪市立中央会館ホール
 集会後、デモ
 主催 外登法・入管法と民族差別を撃つ関西実行委
■全国研究交流の集い
 4月22日(日)午後1時開会
 神奈川大学10号館1041講堂
 主催 外登法・入管法と民族差別を撃つ全国実行委

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