闘いは進む 青年の職場から 福島の怒りを発信した3・11行動 ふくしま合同労組 山口輝晃

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週刊『前進』04頁(2929号03面05)(2018/04/02)


闘いは進む 青年の職場から
 福島の怒りを発信した3・11行動
 ふくしま合同労組 山口輝晃


 私は「自分が立たないといけない」と決断し、3・11反原発福島行動18実行委員会の事務局長として7年目の3・11に取り組んできました。
 今、福島は安倍政権による「原発事故も被害もなかった」ことにしようとする攻撃との激しい闘いの渦中です。福島では避難地域への帰還の強制、200人超の小児甲状腺がん多発に対して学校検診の打ち切り策動など、許せないことばかりです。原発事故の一切の責任は国と東電にあります。まだ何一つとして終わっていない3・11福島において、私たちは生きぬくために団結して闘う原点として、3・11集会に参加した1100人が、福島の怒りを安倍政権にたたき付けました。
 また3・17「県民大集会」の呼びかけ人、福島大学名誉教授の清水修二などが避難者や保養参加者への批判を繰り返す姿に、労働者はまったく見向きもしていません。反対に、同日の動労水戸のストライキには、「県民大集会」に参加する多くの労働者が「常磐線全線開通反対署名」に応え、支持を寄せています。
 3・11集会では、福島圧殺・切り捨てに対して「闘う相手は国家権力」と、住宅追い出し訴訟を闘っている避難者が立ちあがっています。お孫さんの甲状腺に異常が見つかったご家族の「国と県による甲状腺検査の縮小、打ち切りには反対」の声には被曝への怒りがこもっています。
 それと同時に3・11集会の賛同をお願いしたある学校職場では「被曝はよくない。しかし復興も常磐線も拒否してその先はどうするんだ」と真剣に問い返され、一人ひとりが被曝の現実と「復興」に苦悩している姿もあります。
 この3・11のすべての過程で見えてきた怒りや格闘に、突破の方向を指し示すことができるのは労働組合の闘う姿勢の中にしかないのだと、3・11反原発福島行動は宣言しています。動労福島の橋本光一委員長は「共同性の中にともに生きよう」と職場でストライキに立ちあがって、3・11の怒りを実践しています。ふくしま共同診療所は労働者家族の思いを胸に、国と県に立ち向かっています。
 なによりも動労総連合青年部をはじめとした青年の登場に答えがあります。郡山駅前で「3・11と職場での葛藤」を語るふくしま合同労組の青年の確信に満ちた姿には、労働運動で青年の未来を奪い返す力強さがありました。ウソとペテンの安倍政権が改憲・戦争に突き進む中で、3・11福島が終わらない怒りを発信し続けています。福島から改憲も戦争も止める大きなうねりをつくっていきます。
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