東交大会 民営化反対の意見続出 東交・都労連決戦が新たな段階に 上山解任が小池への怒り引き出す
東交大会 民営化反対の意見続出
東交・都労連決戦が新たな段階に
上山解任が小池への怒り引き出す
「都営交通民営化反対で決然と声を上げていく」。3月13日の東京交通労組(東交)定期大会と24日の電車部・自動車部大会は、小池都政への怒りと民営化絶対反対の意見が続出する大会となった。現場の闘いが小池都知事を追いつめ、権威を振りかざす上山信一ら「特別顧問」を引きずり下ろした。ストで闘う東交・都労連の団結を固め、安倍・小池打倒へ進もう。
東交労働者の誇りと怒り
東交大会、電車部・自動車部大会では東交労働者の誇りがみなぎり、小池都政への怒りがほとばしった。「上山らの解任は都議会の批判が理由とされるが、都労連・東交の存在も大きい。特別顧問廃止という情勢を受けて民営化絶対反対の方針を」「組合員の怒りは収まらない。なんで徹底的に闘わないのかという声もある。東交がリーダーシップを」という意見が全体を引っ張った。
バスの10%賃下げ継続や職員の退職金削減に怒り、「若い人は増務をやってやっとの生活をしている」「職場にいたいが賃金さえ安くなければと言ってやめていく」「私が退職するまで退職金はあるのか。若者に希望を」と闘いを求める切実な声が出された。地下鉄のワンマン化反対、職員不在の遠隔改札廃止と定員増、委託された駅の直営復帰を求める発言が続いた。
小池が2020年東京五輪を口実に罰則付き禁煙条例の19年施行を狙っていることに対し、「職場はギスギスし団結が崩される」と怒りが口々に表明された。摘発と「告げ口」、懲戒処分の口実とする団結破壊の重大な攻撃だからだ。
「Jアラート訓練に反対し足元で止めることが改憲阻止の闘いである」と、民営化・外注化・非正規職化と改憲に反対する闘いが訴えられた。たまりにたまった現場の怒りが噴出し、労使協調路線ではなく東交の闘う団結と戦闘性を復権する第一歩がかちとられた。
現場の闘いがこじ開けた
都政改革攻撃の切っ先であった特別顧問の廃止という重大情勢は、現場の絶対反対の闘いがこじ開けた。
築地市場廃止・豊洲移転との闘いが、豊洲の毒物除去の不能と耐震偽装を暴き、東京五輪の強行と中央卸売市場廃止・民営化、仲卸・セリ制度廃止という安倍と小池のプランを引き裂いた。都庁議事堂レストラン闘争が都庁前座り込みと団交、労働委員会を軸に闘いぬかれ、闘争拠点となって都庁と全都の労働者の心をつかんで発展している。
何より小池・上山が「都政改革の本丸」とうそぶいた都労連破壊と東京都丸ごと民営化の攻撃に立ち向かう都労連の団結が小池を締め上げ、上山解任に追い込んだ。改悪迷惑防止条例粉砕の展望もここにある。
ストで闘う団結を
民営化・外注化・非正規職化阻止、フレックスタイム制とテレワークを先端とする「東京働き方改革」を粉砕する闘いはいよいよ急務である。東京23区の清掃工場では、昨年8月の新江東清掃工場での労働者の転落死亡事故後も重大・死亡事故が続き、2月22日には有明工場でパッカー車が10㍍下のバンカー(ごみ集積場)に転落し個人事業主の労働者がけがをする事故まで発生した。当局は原因を究明することなく、事故車の引き上げ直後から工場の稼働を再開した。労働者の命と生活を守る労働組合の闘いが求められている。
電車部大会では、国鉄分割・民営化を始め世界各地での民営化の破産と闘いが紹介され、「労働者が闘っても流れを変えられない」とする考えを真っ向から否定する発言がされた。
韓国パククネ政権を倒し鉄道労働者の解雇撤回をかちとった民主労総、鉄道労組のゼネストがその勝利性を示している。進むべき道は、動労千葉を先頭とする絶対反対のストライキの闘いである。国鉄分割・民営化以来の労資結託体制の崩壊に行き着いたJR総連カクマルや、市営交通民営化に全面協力して組合員を売り渡した大阪交通労組(大交)本部の路線ではない。
動労総連合と共に、首都東京で東交・都労連はストに立とう。絶体絶命の安倍・小池を倒し社会を変えよう。4・3都庁レストラン闘争一周年集会(要項参照)、「築地移転は絶対とめる」4・14集会(午後6時30分、中央区・京橋プラザ区民館)に結集しよう。