旭支会と合流し国会行動 戦争阻止・解雇撤回へ国際連帯
週刊『前進』02頁(2924号01面03)(2018/03/15)
旭支会と合流し国会行動
戦争阻止・解雇撤回へ国際連帯
(写真 国会に向かってシュプレヒコール。前列左から曹渓宗僧侶、金属労組イスンヨル副委員長、旭支会ナムギウン首席副支会長【3月7日 千代田区】)
3月7日、全国労働組合交流センターと合同・一般労働組合全国協議会は正午から衆議院第2議員会館前で、安倍の進める「働き方改革」関連法案に反対する行動を展開しました。
安倍政権は労働者の怒りの前に決定的に追い詰められています。労働者を過労死に追い込む裁量労働制についてのデータ捏造(ねつぞう)に対し、労働者の怒りが爆発し、裁量労働制の対象業務拡大は法案から削除に追い込まれました。3月末の非正規職労働者の大量解雇への反撃も始まっています。国会前に集まった労働者は、職場からの闘いで法案成立を阻止する決意を次々に語り、国会に向かってシュプレヒコールを上げました。
そしてこの場に、2月21日から長期にわたって日本遠征闘争を闘う旭非正規職支会の仲間3人が合流。韓国に進出した旭硝子(ガラス)は2015年、労組結成への報復として178人を不当解雇しました。以来、3年近くも闘い抜く組合員たちは、大量解雇撤回・原職復帰を求めてともに声を上げました。
遠征闘争も最終盤を迎えたこの日、韓国からは民主労総全国金属労組のイスンヨル副委員長が来日。さらに、ソウルの寺院・曹渓寺(チョゲサ)で民主労総のハンサンギュン前委員長を権力から守るなど、労働者の闘いを支援してきた韓国・曹渓宗の僧侶と、旭支会を組織的に支援する韓国キリスト教団の青年たちも大挙して合流しました。
冒頭には、旭支会の3人が改めて旭硝子資本への怒りを訴えました。ナムギウン首席副支会長は「労働者はひとつだという精神で闘争に勝利し、必ず現場に戻る」とアピール。
そして、金属労組のイスンヨル副委員長が発言に立ちました。現場で掲げられた「朝鮮核戦争絶対反対」の横断幕に注目して、朝鮮半島をめぐる情勢に「韓国だけでなく日本の人たちも関心を持っていることがわかった」と切り出したイスンヨルさんは、「利益はグループ会社全体で共有するのに、労組弾圧については別法人だからと責任逃れするのか」と、旭硝子資本の不誠実な態度を弾劾。「17万金属労組は旭非正規職支会の解雇者たちとともに闘う」と、力強く決意を表明しました。
曹渓宗の僧侶もマイクを握って旭硝子資本の不正義を糾弾。韓国キリスト教団の青年は「労働者の半分が非正規職である韓国の青年にとって、非正規職の問題は非常に身近であり深刻。人権を蹂躙(じゅうりん)されている労働者とともに闘う」と述べました。
続いて動労水戸の外岡弘さんと動労千葉の中村仁さんも、同様に非正規職労働者を組織する労働組合をつくることに挑戦していると語りました。
この行動は、日帝を代表する大資本である旭硝子による不当解雇・労組弾圧を弾劾するとともに、朝鮮半島への核戦争、これと一体での労働改悪を狙う安倍政権への怒りをたたきつけるものとなりました。
これに先立ち旭支会はこの日、動労千葉国際連帯委員会、在日韓国キリスト教会館の金成元館長、金属労組のイスンヨル副委員長、曹渓宗僧侶とともに東京・丸の内の旭硝子本社を訪問し、申し入れと抗議行動を行いました。