JR資本と全面激突へ 〝闘う組合の本領発揮を〟 動労千葉 東労組崩壊で緊急集会
週刊『前進』04頁(2923号02面01)(2018/03/12)
JR資本と全面激突へ
〝闘う組合の本領発揮を〟
動労千葉 東労組崩壊で緊急集会
(写真 川崎書記長が基調報告を行い、東労組崩壊情勢に切り込む本格的な組織戦に立とうと訴えた【3月5日 DC会館】)
動労千葉は3月5日、DC会館で「3月ダイ改合理化粉砕!18春闘勝利!組織拡大!3・5緊急総決起集会」を開いた。
繁沢敬一副委員長が開会あいさつに立ち、「JR東日本は東労組を完全に解体することにかじを切った。東労組からの脱退はすでに1万5千~7千人に達している。JRは労働組合をたたきつぶして第3の分割・民営化攻撃に踏み込もうとしている。これはまた、動労千葉が分割・民営化以来31年、苦しい中でも団結を守り闘ってきたことが切り開いた情勢だ。JR―CTS(千葉鉄道サービス)を貫く組織拡大をかちとろう」と呼びかけた。
連帯のあいさつをOB会の永田雅章会長が行い、「われわれはこの日が来るのを待っていた。動労千葉の本領を発揮しよう。31年前、分割・民営化に反対し立ち上がった時の気持ちで、今、闘いに立とう」と力を込めて訴えた。動労千葉を支援する会の山本弘行事務局長も、この決戦をともに闘う意志を表明した。
春闘とダイヤ改定をめぐる交渉報告を佐藤正和執行委員、中村仁執行委員が行った。
川崎昌浩書記長が基調報告に立ち、「会社は東労組に対し労使共同宣言の失効を突きつけた。東労組の崩壊は一気に進んでいる。労働者としてこの事態にどういう立場に立つべきなのかを訴え、われわれのもとに東労組の組合員を組織しよう」と力説した。また、JRが乗務員職場の詰め所・休憩所に監視カメラを設置していることに対し、「こんな状態で乗務を強いるのは奴隷労働の強制だ」と怒りを示した。
さらに、JRが4月1日に強行しようとしている千葉検査派出の要員削減を阻止する闘いを始め、ダイヤ改定阻止など18春闘の諸課題を提起した。そして、安倍政権の改憲と戦争の攻撃と対決する3・25集会への総決起を呼びかけた。
各支部代表が決意を表明した。千葉検査派出の要員削減攻撃に対しては、検修職場・運転職場の双方から強い怒りが示された。
集会をまとめた田中康宏委員長は、「三十数年間、職場を支配してきたJR東労組と当局の結託体制が完全に崩壊過程に入った。国鉄分割・民営化の時、動労カクマルは首切りの手先になった。清算事業団に送られた動労千葉12人の仲間の首を切れと要求したのは東労組だった。この連中を絶対に許してはいけない」と弾劾した。
また、「いったん当局の奴隷になった人間、組合、組織はどれほどみじめか。会社から用済みと言われたらすべてが崩れていく。問題は、東労組の崩壊を『ざまあ見ろ』と言っているだけではすまないことだ。当局は東京や千葉の乗務員詰め所・休憩所に監視カメラをつけるという。東労組をつぶして会社が狙っているのはこういうことだ」とJR資本に怒りをぶつけた。
そして、「労働者の団結のみに依拠する動労千葉の労働運動だけが今の時代に通用している。だからこの現実に乗り込み、組織を拡大する。ダイヤ改定を止め、春闘に勝利する。千葉派出の削減を止める。事態が一つ動いたら断固としてストライキに立つ」と鮮明な方針を打ち出した。