5月泉佐野市議選勝利へ 中川いくこさん先頭に 安倍打倒・改憲阻止の拠点を
週刊『前進』02頁(2922号02面01)(2018/03/08)
5月泉佐野市議選勝利へ
中川いくこさん先頭に
安倍打倒・改憲阻止の拠点を
(写真 中川いくこさん 関西新空港絶対反対泉州住民の会代表、関西合同労組泉州支部書記長)
革共同関西地方委員会は中川いくこさんの人生をかけた出馬の決意と固く団結して、大阪・泉佐野市議選(5月6日告示―13日投開票)の勝利へ総決起します。安倍政権による朝鮮侵略戦争への突進と改憲攻撃、さらに天皇代替わりを使った労働組合破壊、労働法制改悪が本格化しています。この2018年、今こそ国鉄決戦の爆発を土台に、国際連帯とゼネストで革命をたぐりよせましょう。
国賀さんの闘いを継ぐ
すべての労働者住民のみなさん。今回の泉佐野市議選は、安倍政権による改憲発議・国民投票、19年統一地方選挙、参議院選挙へと連なり、それとの闘いの突破口を切り開く一大選挙戦です。戦争と労働改悪に絶対反対を貫き、階級的団結を組織して闘えば、選挙を革命への巨大な水路にすることができます。このときにこそ、30年にわたって関西空港絶対反対、戦争絶対反対を貫いてきた前市議・国賀祥司(こくが・よしじ)さんの遺志を引き継ぎ、国賀さんとともに闘いぬいてきた中川いくこさんの必勝をかけて市議選にうって出ましょう。
1986年、泉佐野の労働者住民は関西新空港建設絶対反対を掲げて、国賀さんを押し立てて泉佐野市議選に初挑戦しました。労働者住民は、危機にかられた国家権力の大弾圧をうち破り、この選挙決戦に見事に勝利しました。
追いつめられた国家権力は、40人を超える仲間を不当逮捕し、投票用紙を押収するという前代未聞の大弾圧を加えてきました。これに対して130人を超える労働者住民が違憲国賠訴訟に立ち上がり、弾圧をうち破って全員の奪還を勝ち取りました。この労働者階級の階級的魂こそ、今日の朝鮮戦争切迫情勢下での共謀罪攻撃をうち破る階級的底力にほかなりません。
以降30年、関西空港絶対反対を掲げた国賀さんや中川さんを先頭とした泉佐野における闘いは、国鉄分割・民営化絶対反対の闘いと完全にひとつのものでした。
国鉄分割・民営化攻撃と関西空港建設はいずれも日本帝国主義の存亡のかかった新自由主義攻撃です。そして動労千葉を先頭にこれと真っ向から闘ってきた国鉄闘争こそ、労組破壊―団結の解体という支配階級の狙いをその根幹でうち破ってきたのです。その地平に立って、私たちは泉佐野―大阪・南西部の泉州地域に、階級的団結で闘う労組拠点をつくり出してきました。
革共同と労働者階級には18~20年決戦で革命の勝利へ闘う挑戦権があります。労働者住民の中へ、一歩も二歩も踏み出し、団結をつくり出して改憲阻止の巨大なうねりを組織しましょう。
始まる前に戦争とめる
アメリカ・トランプ政権は「核戦略の見直し」(NPR)を発表し、核先制攻撃を宣言しました。安倍政権はただちにこれを「高く評価する」と全面的に支持したのです。これこそ安倍による朝鮮侵略戦争・核戦争への参戦宣言にほかなりません。さらに安倍政権は、この戦争に突入するために、憲法9条の解体を核心とする改憲に突進しています。すでに世界金融恐慌が始まっている中で、日本帝国主義は侵略戦争―世界戦争を本当にやろうとしています。
ゼネストと国際連帯で戦争を革命に転化しましょう。戦争前夜に、解雇撤回を掲げて旭硝子資本と対決する韓国・民主労総との団結が大きく前進したことは決定的です。戦争を始まる前に止める、その展望がここにあります。
民営化推進する千代松を倒そう
戦争切迫情勢下で、関西空港の軍事使用との闘いが決定的段階に入っています。安保関連法は関西空港の軍事転用を明記しています。軍事空港絶対反対を掲げて闘ってきた三里塚闘争や沖縄の闘いと連帯し、30年間の闘いの真価が発揮されるときがやってきました。「命よりカネもうけ」の千代松大耕・泉佐野市長に対する労働者住民の怒りは渦巻いています。とりわけ、市立病院の民営化や自治体業務の民営化、公立こども園の民営化攻撃は、労働者や住民の団結を破壊し、その命をカネもうけのために売り渡すものです。この攻撃に対して、日本共産党をはじめあらゆる党派が屈服し、推進する側に立っていることを許すことはできません。
中川いくこさんを先頭に、労働者住民の団結の力で安倍政権や千代松市長をうち倒しましょう。
労働者の社会つくろう
安倍政権が推し進める「働き方改革」の核心は労働者の総非正規職化であり労組破壊です。戦後労働法制を最後的に解体し、「正社員ゼロ、解雇自由、労働組合の存在しない社会」をつくろうとする攻撃を、拠点労組建設の闘いでうち破りましょう。合同労組の闘いが青年労働者をはじめすべての労働者を組織するときです。あらゆる職場に闘う労働組合をつくりましょう。労働者こそ社会を動かし歴史をつくり出す主体であり、社会の主人公です。怒りを行動へ、怒りを闘う労働組合へ、泉佐野市議選は新たな団結をつくり出す闘いです。
労組復権させて労働者の政党を
絶対反対で闘い、階級的団結を組織すれば、労働者階級は必ず勝利することができます。闘う労働組合をよみがえらせ、労働者住民の中に渦巻く怒りと結合して闘いましょう。新しい本物の労働者政党を私たち自身の力でつくりましょう。泉佐野市議選決戦を突破口に、18年から20年の労働者革命に勝利しましょう。〔革共同関西地方委員会〕