団結ひろば 投稿コーナー
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過酷な印刷職場、改善を要求
香川連帯ユニオン 日下部 剛
私は、グラビア印刷オペレーターです。毎日ひとりで輪転機を動かしています。
今年に入り、印刷工程や納期が無計画で過密になり、多忙をきわめています。すべてオペレーターまかせで、深夜になることや休日出勤は当たり前になりました。
そんな中、私の印刷ミスが連続し、大手取引先で指導対象になりました。しかも、当該の事情は一切聞かず一方的に「ミス原因はオペレーターにある」と報告書にも記載され、ミス製品7万枚の検品を会社に要求してきました。
そもそも印刷ミスの原因は、会社の分社化と業務移管による連絡不備やストレス、利益優先の過密工程、短納期にあります。
私はさっそく、社長と交渉し、工程、納期の大幅見直しを口頭で申し入れました。検品は一時中断となり、翌日には工程は大幅変更されました。
数日後、取引先の品質指導が来社。私は「話がしたい」と実力でつめよりましたが管理職が制止し、押し問答となりました。真意は伝わったと思います。
ささいな印刷汚れやミスは、人間が生きていく上では、なんの支障もありません。過剰な品質向上は、目先の利益や建前に過ぎず、現場の労働強化につながるだけです。
それよりも現場労働者の安全が守られなければなりません。いつも命の危険と隣合わせであることを忘れてはなりません。私たちは、会社のロボットや奴隷ではないのです。
私は「自分の職場は、自分で守る」をモットーに仕事をしています。最後まで自分らしく職人として貫きたいと思います。
日本原で2・11改憲阻止デモ
全国農民会議岡山支部 内藤大一
2月11日、1969年の奈義町議会による「大日本帝国憲法復元決議」に抗議して、紀元節粉砕を掲げて毎年行われてきた日本原基地撤去闘争に参加した。
昨年、米トランプ政権の発足とマティス国防長官の来日に合わせて、日本原演習場で初めて海兵隊の演習を通告してきた。しかし、「すぐにでも実施したい」という朝鮮侵略戦争のための軍事演習を、闘って1年間阻止してきた。
午前11時より鷲田正見さんの田んぼで自治労、日教組など日本原共闘会議が主催する集会に300人が集まった。現地から私の父の内藤秀之が「(演習によって)池の管理や、入り会いによるまき炭伐採など、生活が損なわれる。今年も、演習場内のサツマイモの植え付けを行う。自衛隊を明記する改憲は、演習場の拡張のために旧陸軍のように強制買収が行われることになる。二度と戦争をしてはいけない」と報告し、戦争反対を訴える集会アピールが採択された。
集会後、「改憲・戦争阻止大行進岡山(準備会)」の呼びかけで約30人が駐屯地正門までデモ行進した(写真)。午後からの現地調査では演習場内に入り、地元の宮内部落の民有地である池と公会堂の前で小集会を行った。自治労倉敷の百本敏昭委員長が「自民党大会での改憲案を許すな。改憲・戦争阻止しよう」と呼びかけ、続いて山陰の仲間がトランプの「核戦略見直し」を弾劾し核戦争を阻止しようというアピールを発し、海兵隊の演習阻止、日本原基地撤去のシュプレヒコールをあげた。
レーニンが「帝国主義戦争を内乱に」を実践し勝利したロシア革命に学び、日本原を朝鮮侵略戦争と改憲を阻止する労農同盟の拠点にしよう。
精神保健福祉法改悪阻止を
東京・杉並 Y・T
一昨年の相模原事件を経て、昨年に提出された精神保健福祉法の改悪案は、多くの当事者と医療労働者の反対の声によって、参議院での異例の長期審議の後、安倍の衆議院解散の強行でいったん廃案になったが、今国会で衆議院での再提出、可決が狙われている。
この法案は、措置入院などの強制入院に警察、自治体が積極的に関与しようとするもので、すでに兵庫県など地方自治体では先行的に開始されている。
この法案は「働き方改革」とも一体だ。「働き方改革」は、増え続ける労働者の精神疾患や過労死、過労自殺に対する、過重労働対策を口実に始まった。しかし根底的な資本主義の危機の中、問題への解決になるどころか、逆に労働者に長時間労働を強いる「働かせ改革」「過労死誘発改革」と弾劾されている。
この精神保健福祉法改悪の核心は、労働現場で増え続ける精神疾患に対するものだ。「働き方改革」と、許しがたい「『我が事・丸ごと』地域共生社会実現本部」の地域包括ケア強化法案と一体で、戦争に向けた改憲攻撃の一環である。
労働者を、病気を理由に現場から追い立て、さらにろくに休ませもせず、経済的保障も取り上げて鞭(むち)を打ち働かせ、治安管理の強制収容所でしかない精神病院に追い込もうとすることを、これ以上許すことはできない。
不屈に闘う当事者、医療労働者と連帯し、分断をはねのけ、階級全体の問題としてストライキで精神保健福祉法、「働き方改革」、憲法改悪を打ち破ろう。