国鉄闘争勝利へ全国で集会

動労西日本を軸に春闘ストへのろし
　関西　関生支援決議も

　２月16日、国鉄闘争全国運動・関西が主催する関西国鉄集会が大阪市の浪速区民センターで行われ、１５０人が結集した。
　動労西日本近畿支部長の原田隆司さんが基調報告を行い、戦争・改憲を阻止し続け、連合崩壊情勢をつくり出した国鉄闘争の地平を明らかにした。また、だからこそ激化する動労総連合への組織破壊攻撃、第３の分割・民営化攻撃との決戦が訪れていることを鮮明にした。そして、出向・転籍攻撃と闘い勝利している動労西日本の闘いがＪＲとの力関係を激変させ、勝利の展望を切り開いていると発言した。動労西日本の東元さんが春闘ストライキを闘う決意を表明した。
　関西合同労組の黒瀬博匡委員長と中川いくこ泉州支部書記長が登壇し、中川さんが５月泉佐野市議選勝利に向けてのアピールを発した。大阪市職の労働者、高槻医療福祉労組の発言が続いた。
　全国金属機械労組港合同の中村吉政委員長が、前大阪市長・橋下徹以来の不当労働行為との闘いの根底にあるのは国鉄闘争だと述べ、「労働組合が前に立って闘うことで戦争を止められる」と力強く訴えた。
　全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部のゼネストを支持し、国家権力と在特会による関生襲撃を弾劾する決議を上げた。
　動労西日本の橘日出夫さんが「ゼネストをたぐり寄せ、数千万の労働者の決起をつくろう」と集会をまとめた。
（関西　朝霧広巳）

ＪＲと関連会社の非正規解雇撤回へ
　県内労組と共に新潟集会

　２月18日、新潟市内で、「黙っていいの！非正規職の使い捨て　非正規職だって仲間じゃないの！２・18集会」が開かれた。
　動労総連合・新潟の星野文男委員長が、非正規労働者の扱われ方や悔しさを明らかにして闘いを組織しようと述べ、ＪＲ不採用を不当労働行為と認めさせた１０４７名闘争の地平を語り、改憲阻止の先頭に労働運動が立とうと訴えた。
　ＮＴＳ（新潟鉄道サービス）の不当解雇撤回を闘う動労総連合・新潟の八代和幸闘争委員が問題提起を行った（写真）。八代さんは、新潟県労働委員会の場で、会社による動労総連合への敵視、度重なる不誠実団交、教育指導体制の不備などを暴き、解雇の不当性を明らかにしてきたことを報告した。そして、自らの闘争の意義を、①非正規労働者の不当な扱われ方との闘い、②外注化・非正規職化を進めるＪＲ体制との闘い、③地域の労働運動を活性化し、変革する闘いと位置づけた。現在、ＮＴＳ解雇撤回の労働委員会あて署名は１千筆を超え、新潟県内のさまざまな労組がこの闘いに注目している。
　無期転換権発生を前にした雇い止め解雇を阻止したＡ労組が発言した。職場アンケートや学習会で職場の声を拾い上げ、具体的要求を当局に突きつけてきた教訓を全員が共有した。
　新潟地域一般労組が、２０１８年問題で闘う組合を目指すと決意を示した。さらに集会参加者が安倍政権の「働き方改革」の問題点を指摘し、18春闘へ熱気に満ちた集会になった。

「オール沖縄」にとって代わる勢力に
　国鉄全国運動・沖縄総会

２月18日、国鉄闘争全国運動・沖縄の第８回総会が那覇市内で開かれた。総会は全国の国鉄集会の一環として行われた。
　国鉄闘争全国運動・沖縄の呼びかけ人の金城幸男さんが開会のあいさつをし、名護市長選に触れて「生産点を握っている労働者が軸になるべきだ。階級的労働運動の発展が鍵」と述べ、沖縄万人の力で星野さんを取り戻す会が連帯のあいさつで、「国鉄闘争とともに星野さんを取りもどすために闘う」と決意を語った。
　国鉄闘争全国運動・沖縄の真喜志康彦事務局長が議案を提起し、連合崩壊情勢の中で国鉄闘争に新たな人たちが注目と関心を寄せていると述べ、名護市長選について「オール沖縄の破産と崩壊は全島ゼネスト情勢をたぐり寄せている」と総括し、「復帰」46年の５・15沖縄闘争と国際連帯闘争の発展を呼びかけた。
　総会の二部では沖縄労組交流センターの柿本博人代表が、動労千葉の田中康宏委員長の「『働き方改革』の先取りと闘う」いうテキストを使って提起をし、ＪＲでの外注化・非正規職化との闘いの意義を訴えた。
　基地・電通・沖縄中部の各「動労千葉を支援する会」が職場での闘いを報告し、動労千葉物販の取り組みへの決意などを語った。「復帰」46年５・15沖縄闘争へのアピールが読み上げられ、国鉄闘争全国運動呼びかけ人で北中城村議会議員の宮城盛光さんが「全島ゼネストに向かい５・15闘争を闘おう」と訴えた。

改憲阻止と１８春闘へ決戦態勢整える
　広島で労働者集会開く

　２月18日、広島連帯ユニオンが主催する労働者集会が広島市・幟会館で開かれた。集会は動労西日本や広島県労組交流センター、婦人民主クラブ全国協など、ともに闘う仲間を結集して行われた。（写真）
　広島連帯ユニオンの鈴木範雄委員長が開会あいさつで「無期転換問題を切り口に全職場で闘いを」と述べた。ユニオンの宮原亮執行委員が基調報告を行い、アメリカの「核戦略の見直し」のもとで戦争が急切迫している情勢と対決するためにも「職場の現状を変える闘いを創意工夫をこらしてやりぬこう」と訴え、８・５国際連帯大集会と改憲・戦争阻止の３・25集会への結集を呼びかけた。
　広島の自治体労働者が特別報告で、「職場の仲間を信頼する真っ当な労働組合をつくる。責任勢力として登場する」と発言した。
　動労西日本の大江照己委員長、岡崎昭夫副委員長、ジェイアール広島メンテックによる解雇と闘う元木康亮組合員が登壇。大江委員長が、ユニオンとの団結のもと五日市駅での無賃労働撤廃闘争が地域に拡大していると述べ、元木組合員の解雇撤回とＪＲダイヤ改定阻止へ闘う決意を示した。
　広大生協労組、高陽第一診療所労組、草津病院労組、非正規職の教育労働者、婦人民主クラブ全国協の発言が続いた。ユニオンの壹貫田康博書記長が「３・25へ向け１千万人とつながるうねりを」と行動方針を提起した。
（広島連帯ユニオン・奥村毅）