改憲と一体の大学自治破壊 東北大 サークル員先頭に反撃
週刊『前進』04頁(2917号04面01)(2018/02/19)
改憲と一体の大学自治破壊
東北大 サークル員先頭に反撃
(写真 「1サークル1部室、24時間365日使用を守れ」。サークル活動を破壊するサークル棟改修に反対し学内集会【1月25日 仙台市・東北大学】)
サークル棟改修の説明会で怒り爆発
東北大における新サークル棟改修工事とサークル自治をめぐる攻防が山場を迎えています。東北大当局は昨年12月27日に続き1月29日にも「サークル説明会」を開きました。多くのサークルから疑問や規制反対の声が上がっているにもかかわらず、何がなんでも3月末までに全サークル員を新サークル棟の部室から退去させ、4月から改修工事を強行するというのです。闘いはこれからが本番。改憲・朝鮮侵略戦争と一体で進む大学自治・権利破壊に、学生・サークル員の怒りを束ねて反撃します!
〝1サークル1部室、24時間365日使用できる部室を守りたい!〟というサークル員の怒りと行動が東北大当局を追いつめています。12・27説明会以降、多くのサークル員が「夜に部室を使えないのはつらい」「練習場所を残してほしい」「集まる場所がなくなるのは困る」と、窓口に押しかけ抗議してきました。
「サークル活動破壊の改修反対! 1・25東北大集会」で、サークル員は「新サークル棟、ほっといてくれ! われわれは動かぬ!」と強く訴えました。
こうした声に追いつめられた東北大当局は、「1・29説明会」で「多くの学友会団体から質問が寄せられた」「部室や中庭会議室の利用時間は現状のまま」「大部屋共同利用方式は導入しない」(総長特別補佐・小田中)と言わざるをえなくなりました。4月からの改修工事に伴って「規制はしない」と表明するしかなかったのです。
分断と団結破壊で規制強化狙う当局
しかし「規制はしない」などうそっぱちです。工事期間中の仮部室は64部屋+8倉庫しかなく、仮部室を利用できないサークルが出ます。4月新歓期に部室が使用できないのはサークル活動にとって重大問題であり、改修工事に反対するサークル員は多い。だから1・29説明会で当局は〝工事後に仮部室を新たなサークル団体に配分するため、工事の遅れは他サークルに迷惑をかける〟とサークル同士を対立させ、不満があっても改修工事に反対するなと脅しています。そして「学友会のもとで部室を再配分する」という当局の方針には、サークル活動規制の意図がはらまれています。これまでサークル部室の管理・運営権はサークル員にあり、自主管理・自主運営でサークル活動を守り抜いてきました。
しかし東北大当局は全サークル「説明会」を2012年7月に開き、サークル員の反対を押し切って、部室の管理・運営権を自治団体であるサークル協議会から、当局の言いなりの学友会に移行することを一方的に通達しました。
しかし、東北大当局は部室の管理・運営権を学生の手から奪いながら、ただちにサークル部室再配分に踏み込めませんでした。それは、部室の暴力的再配分に踏み込めば必ずサークル員の怒りが爆発することを恐れていたからです。
学生の闘いが敵を追いつめている!
改憲・朝鮮戦争の切迫を前に、日帝・大学当局に残された時間はありません。〝口約束〟などほごにし規制強化に必ず踏み込んできます。それは東北大当局の弱さ、もろさの現れです。「支配階級が凶暴になっているのは、彼らが強いのではなく、私たちが強いからだ。全国大学でいっせいに大学当局が自治破壊に踏み込んできているのは、その場所でいまだに団結を崩すことができない、もしくは甦(よみがえ)らせることを目指して学生が闘っているからだ」(1・27全学連拡大中央委員会議案)
改憲・戦争、「働き方改革」、原発への怒りとつながり、サークル決戦に勝利しよう!
〔マルクス主義学生同盟中核派・東北大学支部〕