2・24ビキニデー集会に集まろう 福島の怒りと共に核戦争阻止を 革共同東京都委員会

週刊『前進』04頁(2915号03面01)(2018/02/12)


2・24ビキニデー集会に集まろう
 福島の怒りと共に核戦争阻止を
 革共同東京都委員会

(写真 爆発した水爆ブラボー【1954年3月1日】)


 米トランプ政権が2月2日に発表した「核戦略の見直し」(NPR)は、朝鮮侵略戦争を核戦争として強行する宣言だ。同時に、安倍政権の戦争・改憲攻撃が襲いかかっている今、3・1ビキニデー闘争のもつ階級的意義はいよいよ鮮明だ。「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・チェルノブイリ・フクシマを繰り返すな!」の叫びは、朝鮮半島での核戦争を絶対に止めようという国際連帯の呼びかけだ。安倍政権が福島の怒りの圧殺、復興・帰還キャンペーンに出ている今こそ、福島の怒りを爆発させて改憲を阻止し、核戦争を止めよう。NAZEN(すべての原発いますぐなくそう!全国会議)東京が、2月24日にビキニデー集会を呼びかけている。スローガンは、被曝労働拒否、核戦争を止めよう、避難者を住宅から追い出すな、オリンピックいらない、の4本である。ともに成功をかちとり、
3・11反原発福島行動に立ち上がろう!

東京で被曝労働拒否を闘おう!

 JR常磐線全線開通に反対する被曝労働拒否の闘いを、動労水戸―動労総連合を先頭に東京・全国の闘いとして推進しよう。
 これは福島での被曝と帰還の強制を根幹において打ち破る戦略的な闘いであり、動労千葉が内房・外房の地域住民とともに進めている、ローカル線廃止・地方解体の「選択と集中」攻撃を許さない闘いとも一体だ。動労水戸―動労総連合の「常磐線全線開通反対署名」を武器に、労働者―労働組合の決起を闘いとろう。
 被曝労働拒否闘争は、愛媛(伊方原発)・舞鶴(大飯原発)での再稼働阻止闘争に拡大している。都庁レストラン闘争は非正規職労働者の解雇問題にとどまらず、「福島署名」の職場展開に対する資本と小池都政の攻撃であり、被曝労働拒否の闘いを切り開く位置をもっている。オリンピック施設建設工事や準備事業への自治体労働者の動員などをめぐって、東京における被曝労働拒否闘争を新たに切り開いていこう。

命と未来を奪う被曝・帰還の強制

 被曝と帰還の強制に対して怒りを爆発させよう。全国各地での「自主避難者」の住宅追い出し、子どもたちの甲状腺がんが多発しているにもかかわらず検査を縮小・打ち切る策動など絶対に許せない。避難者が最も多い東京で追い出しが始まったのは重大である。
 しかし、「復興―安全・安心」キャンペーンのペテン性ゆえ、攻撃は国家暴力によってしか維持されえない。命と未来を奪う攻撃に対して避難者は、山形の「自主避難者」を先頭に不屈に闘っている。全国、とりわけ東京での、避難者との団結が求められている。
 この「復興」キャンペーンのお先棒を担ぎ、極悪の役割を果たしているのが日本共産党である。共産党は、甲状腺がんの多発が放射線の影響によるものではないとし、避難・保養の必要性も否定している。
 さらに、清水修二・福島大学名誉教授が中心になって、3月17日に楢葉町で「2018原発のない福島を!県民大集会」を呼びかけている。清水修二がどこまで転落しているかは、以下の主張に明らかだ。
 「子どもを『安全な場所』に保養に出すという行動は、福島が『危険な場所』であることを認める行動でもあります。それは農産物の生産者を苦しめ、保養に子どもを出していない(定員はむろん限られています)親を苦しめ、福島で子育てをしているすべての親を苦しめることになりはしないか」(『しあわせになるための「福島差別」論』清水修二執筆部分)
 3・17集会は県教組など労働組合が事務局を担い、関東・東北の自治労などが動員される。避難者が帰還と被曝の強制に反対して闘っているときに、原発直近の屋外会場で集会を開くとはどういうことか。安倍や東電とともに「復興」と「安全」を労働組合が宣言しようというのか。3・17の核心は、国家権力への屈服と階級への不信にもとづく「核との共存」、すなわち核戦争の容認・協力だ。今こそ労働組合が戦争絶対反対の原点に返ろう。
 JR常磐線全線開通絶対阻止を掲げてストライキに立った動労水戸の闘い、ふくしま共同診療所の呼びかける「被曝と帰還の強制反対署名」、〈避難・保養・医療〉の運動には、フクシマ圧殺を許さず、階級の不屈の怒りを根底的に燃え上がらせる本質がある。

ビキニ事件こそ反核闘争の原点

 1954年3月、ビキニ水爆実験によって被爆したマグロが築地市場などに届いた。それを契機に杉並から原水爆実験禁止署名運動が始まった。年末には署名が3千万筆を超えて世界中に広まり、原水爆禁止世界大会が広島で開催され、隠されてきた「ヒロシマ・ナガサキ」が国際的に認識されることになった。
 一方で米日政府は、第五福竜丸の乗組員のみに見舞金を出すことと引き換えに、米国から日本に原子力技術を提供することで政治決着を図った。ビキニ事件は反核闘争の原点であると同時に、日帝の核開発の本格的出発点でもある。
 帝国主義とスターリン主義による核戦争を、労働者階級の国際連帯で必ず止めよう! これが3・1ビキニデー闘争の今日的意義だ。2・24杉並集会に集まろう! 3・3常磐線沿線行動に立ち、3・11反原発福島行動に総結集しよう。

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▼3・1ビキニデー
 1954年3月1日、アメリカ帝国主義は太平洋のビキニ環礁で広島型原爆の1千倍の威力をもつ水素爆弾の実験を強行。ロンゲラップ島住民やマグロ漁船第五福竜丸などが被爆した。3〜5月に行われた6回の実験全体で約1千隻もの漁船が被爆した。この事件はとりわけ内部被曝の危険性を明らかにし、これを機に東京・杉並から始まった原水爆禁止運動は瞬く間に全世界に広がった。

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被曝労働を許さない! 核戦争とめよう!
2・24ビキニデー集会
2月24日(土)午後6時45分開会
阿佐谷地域区民センター第4・5集会室
参加費500円
主催 NAZEN東京

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