豊洲移転と市場の民営化に反対！
　２・１５築地デモに立とう

　２月15日、東京労働組合交流センターの呼びかけで「築地市場の豊洲移転白紙撤回、卸売市場民営化を許すな！」の築地デモが行われます。このデモは「10・11豊洲移転と築地更地化は絶対に許さない！」という怒りの声をともに上げ、闘いを宣言するデモです。全力で結集することを訴えます。

「１０・１１移転」阻止しよう

　築地市場の豊洲移転をめぐり、小池百合子・東京都知事は業界幹部に「10月11日移転日決定」をゴリ押しさせ、マスコミに「移転は決まった」かのようなキャンペーンを垂れ流させている。１月24日には豊洲市場の「習熟会」なるものを強行した。既成事実化を進め、築地の仲間たちにあきらめと分断を持ち込もうとしている。
　しかし、その直前に豊洲への唯一のアクセスである「ゆりかもめ」が雪でストップし、豊洲は孤立した。「習熟会」では市場として「使えない」現実が突きつけられた。仲卸の３分の１の廃業を都が想定していたため、店は狭くマグロもさばけない。重さに耐えられない床、ターレーが曲がれず上れないスロープ、４階建ての建物（築地は平屋）と、ど真ん中の道路で分断されており、連携や「買い回り」ができない。これに対して築地の仲間の怒りや不安が拡大している。利権ありきで、築地の現場の声をまったく聞かずにつくったからだ。
　そもそも「一団体たりとも反対であれば豊洲には絶対に行きません」という98年11月の東京魚市場卸協同組合（東卸）の全組合員投票での移転反対決定が踏み破られている。業界幹部と小池だけで「移転日」を決めたことに仲卸の怒りは激しい。追い詰められているのは、「安全宣言」を絶対に出せない小池だ。
　豊洲市場用地の毒物はまったく除去不能で、依然として土壌汚染対策法上、違反のままである。大地震が来たら必ず液状化する。築地を更地にして新国立競技場と晴海の選手村とを結ぶ環状２号線を通そうとしていたが間に合わず、計画は破産した。オリンピック道路は築地つぶしの口実にもならなくなっているのだ。
　また、今年早々、小池は「築地再開発は民間コンペで」と結局丸投げを表明。次には築地市場跡地に「国際紛争解決のための企業仲裁施設をつくる」などと言い始めた。小池の「築地再開発」「５年で帰る」は完全なうそ、ダマシだった。豊洲移転は白紙撤回以外にない。

仲卸の一掃と労組破壊

　小池と都政改革本部特別顧問の上山信一、利権にうごめく資本家連中が狙っているのは、最初から豊洲市場に赤字を計上し、それを口実に都内の11中央卸売市場をすべて民営化することだ。民営化された市場で仲卸を一掃して、流通を一握りの資本家連中の支配下に置こうとしている。
　小池・上山は昨年12月の都政改革本部会議で、都営交通・水道・教育、さらには都税などの部門にまで至る都業務すべての民営化や売却に踏み込んだ。さらに今年に入って都立病院を「非公務員型独立法人化」という名前で全面民営化する方針を打ち出した。
　公設市場を民営化すれば多くの仲卸は廃業に追い込まれ、労働者の職も奪われる。生産者保護も食の安全も破壊される。水道の民営化は世界中で水の安全崩壊と高騰を引き起こしている。都立病院の民営化は医療を崩壊に追い込む。
　最大の問題は、労働組合破壊だ。国鉄分割・民営化がそうだったように、全員解雇・選別再雇用で労働者は路頭に投げ出される。今強行されている大阪市営交通民営化のように、一生上がらない賃金などのすさまじい労働条件の悪化と非正規職化が強制される。
　豊洲移転と市場民営化で狙われていることは、都庁職中央市場支部という都労連・都庁職の重要な労働組合の一角をなくしてしまうことだ。都労連労働者は築地の仲間とともに豊洲移転阻止・市場民営化絶対反対の闘いに立とう。
　築地の主役は仲卸の仲間だ。中でも最大の勢力はそこに働く労働者だ。すでに労働組合に結集している労働者は、労働組合の力を全面的に発揮して移転と民営化阻止の先頭に立とう。まだ労働組合に結集していない労働者は、労働組合に入って闘おう。２・15築地デモへの結集を訴えます。

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豊洲移転絶対反対
２･15築地デモ
　２月15日（木）午前11時30分 集合
　　　　　　　　正午　デモ出発
　明石町区民館（東京都中央区明石町14--２）
　主催　東京労働組合交流センター
　【最寄り駅】
　東京メトロ日比谷線「築地駅」
　都営大江戸線「勝どき駅」「築地市場駅」