紹介 『中核』第2号 すべてを労働者階級の解放に捧げた革命家マルクスを描く

週刊『前進』04頁(2913号04面05)(2018/02/05)


紹介 『中核』第2号
 すべてを労働者階級の解放に捧げた革命家マルクスを描く

(写真 1844年6月、ドイツ初の労働者の蜂起。シュレージエンで3000人の職工が決起)

 「マルクスの組織活動は、従来ほとんど見逃されてきた。彼は『純粋な思想家』にされ、彼の人格の最も大切な部分が看過されてきた。(18)40年代後半にマルクスが組織指導者として演じた重要な役割をわれわれが理解しなければ、彼が後に1848〜49年の革命の期間、そして『第1インターナショナル』の期間中に組織者として演じたすばらしい役割も理解することはできない」(本書60㌻)
 マルクス主義学生同盟機関誌である『中核』第2号、『「革命家マルクス」の復権』が発刊された。本書をすべての闘う学生・労働者に薦めたい。本書では、「革命家マルクス」の表題通り、労働者自己解放の闘いに無限の信頼を置いてきたマルクス、世界革命に向かっての国際的な労働者政党をつくるために、人生をかけて闘った「革命家」としてのマルクスを生き生きと描いている。
 青年期マルクスの思想の集大成としての『共産党宣言』に明らかなように、マルクスの問題意識は資本主義を打倒して労働者階級の解放をかちとるための革命党建設に貫かれていた。「共産主義者同盟」建設時に労働者の存在を低めるワイトリングと闘い、1848年のドイツ革命時にブルジョア民主主義者と闘い、「第1インターナショナル」では国際連帯と労働組合の意義を明確化し、1871年のパリ・コミューンを熱烈に支持し、その総括をめぐって激しい党派闘争を闘った。『資本論』執筆も、資本主義的搾取の徹底的な解明を通して、革命の現実性と労働者の革命性をはっきりさせるためだった。
 「労働者には世界を変える力がある!」----マルクスはすべてを労働者階級の解放に捧げた。そして、その闘いと経験はレーニンに継承された。革命家マルクスに学び、21世紀革命を実現しよう。
 第2部の「『大学改革』と改憲・戦争」では、1980年代から現在までの大学をめぐる攻防を分析し、300万学生にキャンパスからの決起を訴えている。ぜひ合わせて読んでいただきたい。

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